1996年に新卒で某コンビニエンスストア本部に就職しました。
店長を経験後、店舗指導の営業職として働いていました。
氷河期と呼ばれていた時代です。
入社してから店舗数は拡大していたものの、1店舗当たりの売り上げは減り始めていました。
営業会議にいくといつも上司から数字が足りていないこと指摘され、「今までのやり方を変えろ!変わらなければ未来はない!」と言われ続けました。
結果が出ていないのだからとにかく変われということで、いい悪い関係なくとにかく何でも変わっていった時代です。
同じころメジャーリーガーのイチロー選手が「変わらなきゃ」というキャッチフレーズをいう某自動車メーカーのテレビCMが流れていたのをなぜか覚えています。
ノルマも達成できておらず反論の余地もなかったのですが、当時から何か変わるという事に対して漠然とした違和感を感じていました。
その違和感がなんだったのかいまははっきりわかります。
あれはマイナス思考だったのです。
「え?よくしようと思って変わるんだからプラス思考じゃないの?」と思うかもしれません。
でもあれは間違いなくマイナス思考です。
なぜなら悪いものをなくして(=マイナスして)新しいいいものを足そうとするのですから、悪いものをなくそうとした時点ですでにマイナスしています。
それで全体がプラスになればいいじゃないかという意見もあるかもしれません。
でもそれは出来あがった結果のことであってマイナスしたという事実はやはり変わりません。
よく表現してもマイナスプラス思考くらいでしょうか。
※原文からの抜粋なので、書籍とは内容が異なります。