先日、大学時代の友人の転職のお祝いと

望年会をかねて居酒屋さんに飲みに行きました。

20年来の友人と話していると、

お互い40歳を過ぎているのに

精神年齢はすぐに幼かった

大学生のころに戻ってしまって

バカらしい話で盛り上がったのでありました。

・・・

話の中で友人が

「タバコを吸いつづけていることを奥さんに隠している」

という話になりまして。

前いた会社の同僚から届いた年賀状に

「○○さん（友人）、一緒に禁煙はじめませんか！？」

と書かれていたのを奥さんに見つかり、

言い訳にシドロモドロしてしまったのだとか。

本人にとってはきっと修羅場だったのでしょうが、

話を聞いているほうは面白すぎて

大笑いしていました。

タバコの臭いって吸っている本人は消したつもりでも

吸わない人にはすぐにバレますよね。

そこで、

今後どうしたらうまく隠せるかという話になりまして。

話しながら出てきたアイディアが

「臭いを消そうとするのではなく、逆につけてしまう」

という逆転の発想でした。

よく思いついたと思うのですが

消臭するのではなく逆に着臭してしまおうと。

たとえば、

タバコの臭いに似ているけれど、

リラックス効果がある健康にいいスプレー

というのを作って

それを使っていると奥さんに言えば

言い訳になるのではないのかと・・・。

まさに子供の発想であります（笑）。

商品名も考えまして、

ニコチーズ・・・

タバリーズ・・・

けむリーズ・・・

でも、

ニコチーズ（ニコチン）だと

チーズになってしまいそうですね。

「けむリーズ」であれば

タバコの香りだけでなくけむりシリーズ化して

「焼肉の香り」

「お好み焼きの香り」

「花火の香り」

「お線香の香り」

なんて言うのも作れそうです。

タバコを吸ったあとにそれスプレーすれば

「焼肉屋さんで横の人がタバコ吸ってたから…」

なんて言い訳もできるかもしれません（笑）。

こんなものが本当に売れるかどうかは別として

こんな風な逆の発想をするというのは面白いですね。

・・・

万人にとって便利なものを王道とすると、

このような発想は王道から外れる邪道であります。

王道としてはタバコの臭いを

消そうとする商品も必要ですが、

でも世の中にはさきほどの

タバコの臭いが消えないというような

王道ではまかないきれないときに

逆の発想もあってもいいと思うのです。

ところが、

（ここから話はちょっと飛躍しますが）

人間というのは不思議なものでして

収入とか、地位とか、持っているものとか

誰かと自分を比較して

とりあえず同じ状態を目指そう、

つまり

王道でいたいと思ったりすのであります。

例えば、

年収が500万円の人は800万円。

800万円の人は1000万円とか。

人と違う暮らしをしたいといいながら

実は別の意識では

人と同じ方向、あるは同じ枠の中の

範囲でしか考えられなかったりするのであります。

もちろん

収入は逆のベクトルに行ってしまえば

減っていってしまうのであり得ませんが

「お金や物を所有しているかどうかに価値を置く生き方」

という面では同じ方向を向いているともいえますよね。

一方で、

「個性を伸ばそう」とも言いいます。

この相反する意識、

「人と同じがいいけれど、人と違うのがいい」

これが人間の本性なのかもしれません。

であるならば、

人と同じでも違っても、

結局、願いの半分は叶うわけであります。

いつでも半分は幸せになれるはずなのでありますが、

人の意識というのは面白くて、

「ある方」ではなく「ない方」に意識を奪われやすく

いつも「足りない、足りない」と

と言いつづけたりする人もいます。

つまり人と同じ王道から

外れれている自分が気になるわけです。

人と同じかどうかに基準を置くと

個性は消えてしまいますね。

まあたしかに、

足りないものを埋めたいという意識を

意欲に変える努力というのも一理ありますが、

どうぜ人生１００％満たされることがないなら

いまある半分の幸せをも

ちゃんと認めて生きていきたいものであります。

それがきっと

王道からはずれる個性的な自分の一面も

伸ばしていく秘訣かなと思ったり。

・・・

着臭スプレーの話が、

人生の王道の話まで拡大してしまうのは

なんとも妙な話ではありますが、

「着臭スプレー　けむリーズ」。

友人のために誰か商品化してくれる人はいないでしょうか？

ニーズはそこそこあると思うのですけれども…（笑）

これをお読みのあなたは、

人と同じがいいですか？

違うのがいいですか？

そのバランスは自分の中で

見えているのでしょうか？

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