悩みや苦しみを抱えた人を支援する人がいたとする。
そのとき、
話を聴きながら過去に意識を向けると、
生い立ちに原因を求めることで頭がいっぱいになるだろう。
未来に意識を求めすぎると、
分析と、当人にはできもしないはずの
あるべき行動計画の空想が頭を支配するだろう。
忘れてはいけない。
過去の延長戦に「いま」があり、
「いま」の延長線上に未来があることを。
生々しい実態がまさに現れている
「いま」にしっかり関わってこそ
それが、
本当の意味で過去に関わることであり、
未来に関わることになることを。
でも、実際には支援をしているような人でも
「いま」が苦手な人がとても多い。
過去に目を向けすぎている人は
「いま」目の前を無視している。
未来を考えすぎる人も、
「いま」目の前を無視している。
もう一つ言うと、
手法の探索に意識が向いている人も
「いま」目の前の人を無視しているのと同じ。
(患者の不満は、お医者さんがモニターばかり見ていて自分の方を向いて話さないこと)
そして、はっきりしていることは、
「いま」この場にいる自分を無視されたと感じた人は
決して支援者に心を開くことはない。
「いま」を無視して方法を提示されても
受け入れることはない。
「いま」目の前の人に関われていないということは、
過去にもちゃんと関われていないということ。
「いま」目の前の人に関われていないということは、
未来にもちゃんと関われないということ。
いま目の前にちゃんと関われることこそが、
過去と未来にも、ちゃんと関われるということ。
何から始めたらよいか迷ったら
間違いなく「いま目の前」の人に
関わることから始めたほうがいい。
過去から始めても、未来から始めても、ツール(方法)からはじめても、
結局、あなたが関わる相手は常に、
「いま目の前」にいる人なのだから。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「いまがあるから過去がある。いまがあるから未来がある」
つらい過去を抱えた人も、
未来に不安がある人も、
結局、それを抱えながら生きられるのは
「いま」このときだけなんですよね。
<■お知らせ>
そして、自分自身の「いま」によりよく関われる人こそ、
他人の「いま」にも関わることができます。
自分の「いま」を受け止めながら、
他の人の「いま」にもしっかり関わるのは、
傾聴がもっとも得意とするところです。
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