態度といっていることが内容があっていない(矛盾している)人への対応

「私なんて死んでしまえばいのよ!(笑)」

「ふざけんなっていうの(笑)」

笑いながら怖いことを言う人がいます。

逆に泣きながら「もう大丈夫」という人もいます。

どちらも表出した言葉と態度が相反していてどのように理解すればいいか困るでしょう。

「笑いながら私なんか死んでしまえばいい」といった人に向かって、傾聴ではくり返しが大切だからと言ってこちらも笑いながら「死んでしまえばいいのね!(笑)」といってしまったらマズイということくらいは誰にでもわかります。

ではどうしたらいいか?

やはりここでも傾聴で「そのまま返す」のです。

先ほどとの違いは、笑って話すようなことではないとあなたが感じたなら、その感じたことに誠実に2つの相反する(とあなたが感じた)ものを2つとも返すのです。

つまり、聴き手であるあなた自身は笑わずにニュートラルな位置から「私なんか死んでしまえばいい・・・と笑いながらおっしゃるのね」

あるいは後者の例でいうなら「もう大丈夫・・・といいながら涙がこぼれますね」とすべてを鏡に映すようにくり返します。

相手の存在をそのまま受け止めるのです。

言葉だけでなく態度や雰囲気もそのまま。

聴き手は話をしている人のあり方を常に映す鏡として存在します。

そして大事なポイントはあなた自身が話を聴きながら「この表情や態度はおかしい」と感じなければ、そこに関わることはできないということです。

このことからも、聴き手は心を真っ白にするのではなく常に対話の中で自分が何を感じているか、何が感じられないか自分の中で敏感に感じる(感じようとする)必要があります。

その自分の内面に意識が向いている状態のことをロジャーズは一致と呼んだのです。

※原文からの抜粋なので、書籍とは内容が異なります。

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