「寒いのが苦手な私は、いまの2月になるくらいの時期がとても好きです。」
そんな風にお伝えすると「?」と、
不思議そうな顔をされることがよくあります。
「だって、岩松さん。今が一番寒い時期で、下手したら雪降るんですよ・・・」
と。
・・・たしかに。
また、寒いのが嫌いな私が、
「一番キライ・・・というか、寂しい時期が10月です。」
というと、
「なんでですか?食欲の秋で、暑いすぎなくてちょうどいいじゃないですか」
とよく言われます。
・・・たしかに。
「気温」でみれば、10月はまだまだ暖かいし、
2月はまだまだ寒いというのは納得です。
でも、
「予感」でみるとやはり10月はもの悲しく、
2月は期待が持てる時期なのです。
・・・
気温を調べてみました。
年間の平均気温で見ると
たしかに2月は1月とほぼ同じで7度弱で
一年の中で最も寒い季節です。
それが3月になると10度くらいまで上がります。
つまり「3月が来る予感」でみると、2月は
「これから先は、いまよりも暖かくなるしかない」
そういう時期であります。
「これから暖かくなりそうだ」
という予感が、私を幸せにしてくれるのです。
10月は逆に、13度あった気温が
11月には8度台に下がります。
そして2月まで下がり続けるので、
「悪い予感」がするわけです。
この記事を書くために過去の平均気温を
調べていて思ったのは、
どうやら私は「10度」を境にして、
好きな時期と嫌いな時期が
決まっているようですね。
ちなみに10度というとのは、
コンビニのペットボトル飲料用の
冷蔵庫の室温がちょうど10度くらいです。
・・・
そして、
2月が好きなのはどうも私だけではないようです。
先日、ものすごく寒い日に、
たまたま公園の中を通ったら
もう梅の花が咲いていました!(つぼみではなく)
また、うちの東京事務所には
観葉植物があるのですが、
その観葉植物、
10枚ほどあった葉っぱが、年末間近に急に
数日で集中的にバラバラ落ちてしまいまして。
仕事終わりの日には、たった2枚になってしまいました(汗)。
「もしかして、残りの2枚も落ちちゃうのかな?」
と心配していたら、
残った2枚はあおあおとして残りました。
最近見たら、その葉っぱが落ちがあとから、
新しい目がたくさん出てきていました。
植物もきっと、一番寒い時期になると
暖かくなる予感がするのでしょうね。
・・・
人間にとっては
「いま」だけが現実なのでありますが、
よくよく考えてみると、
「いま」というのは、未来に
何を予感しているかによって
受け止め方が変わる気がします。
たとえば、
給料日やボーナスの日が近づくと
つい財布のヒモがゆるむというのもそうですし。
イヤな仕事をしなくてはいけなくても、
その先に、大好きな旅行の計画が
あると思うと頑張れたりもします。
逆に、週末に大好きな恋人と
どんなに高級なおいしい
レストランで食事をしていても、
週が明けたら、パワハラ気味の上司がいる
会社に行かなければいけないと思うと
いまを十分楽しめなくなるなんてこともあるでしょう。
・・・
10月はまだ暖かいというのも事実。
2月はまだ寒いというのも事実。
でもその人にとっての「現実」というのは、
事実についてその人がどんな予感をしているかによって
現実的に持っている印象はいくらでも変わります。
誰かと話をするときに、
事実だけたくさん聞いても、
実はその人のことはわかりません。
事実に対してどう感じているかまでわかって
はじめてわかったといえるのです。
悩んでいる人というのは、いまも苦しいのですが、
その苦しみがこれから先も続く、
あるいは悪化すると思うから、
いまがもっと苦しく感じるんですね。
人間は予感することでしか、
今を生きることができない生き物なんですね。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「人は予感という感情の中で生きている」
実は「話をよく聴く」というのは、
事実に対する思いを聴く事なんですね。
いかかでしょうか?
事実だけを聴いて、すべて
わかったつもりになっていませんか?
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