防衛的なアイメッセージは余計に関係を悪くする

数年前までのは私は、

学校の時間近づいているのに起きてこようとしない娘に対して

「起きろ!」

と声をあらげることが多くありました。

でも、起きろといって起きることはまれでした。

しばらくして、言い方を変えてみました。

起きるか起きないかは彼女(娘)に任せることにして

「お父さん、もう行くからね」

と自分の話をするようにしたのです。

すると、毎回ではありませんが、

娘が行かれては困ると思うのでしょう。

ムクッと起き上がる確率があがりました。

その時気分がいいのは、

娘がよく起きることもそうですが、

娘に何か強要していない、

自分に対して気分がよかったのです。

それ以来、

いまでも朝娘を起こす時には

「私は~する」という伝え方をよく使います。

「私は~(する、考える、思う)」

と、いう伝え方をアイメッセージと言います。

この伝え方は傾聴を使いながら、

会話でやり取りするときにもよく使うスキルです。

逆に相手に対して

「あなたら~(しろ、考えろ、思え)」

と、いう伝え方をユアメッセージと呼びます。

言い方は上記と少し違いますが、

ユアメッセージは傾聴スキルの中で

共感的な理解を示す言い方としても使います。

コミュニケーションスキルとして

アイメッセージが効果的だと

聞いたことがある人がいるかもしれません。

私も今アイメッセージの良さを

伝えたばかりではありますが、

実はアイメッセージも、ユアメッセージも

自己防衛的に使うと相手との関係を余計に悪くします。

たとえば、

「私はあなたとはちがうんだよ!」

「わ・た・し・は、こうしたい」

「あ・な・た・はそうなんだね(=わたちは違います)」

アイメッセージもユアメッセージも

自分を守るために使おうとすると

どうしてもトゲがでます。

自己防衛に使うのではなくて、

自分が本当にそう思っている事(相手への想い、自分の想い)

について、ただ自分を伝えるために使うことで

はじめて、穏やかに伝わることが出来ます。

まずやり方をマネしてみるというのは大切ではありますが、

アイメッセージに限らず、こういうスキルは

言い方だけをマネしてもけしてうまくいきません。

まずは、自分の心がなにを感じているか?

に気づくことが大切です。

・・・

さて、そろそろ7時。

娘を起こしに行きましょうか(笑)

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