「来年は、本を出版します」2013年12月23日某所で開催されたパーティーの席で宣言をしました。
どうやって出版できるかわからないのに出すことだけ先に決めました。
年が明けてすぐ知り合いのつてをたどって支援をしてくれる方と出会う事が出来ました。
ご存知の方もいると思いますが、本は書きあげてから出版社に売り込むものではありません。
まずA4の紙1~数枚の企画書をつくり、出版社に提案をし、OKが出たら著者が執筆を始めるのです。
まず企画書を採用してくれる出版社を探さなければならないので個人では大変難しいのです。
出版の形態も「商業出版」、「協力出版」、「自費出版」でリスクの負担が変わってきます。
今回は商業出版にこだわりました。
より多くの方が買いたくなるような本を作らないと意味がないと思ったからです。
今回、出版を決意したのには一つ大きなきっかけがありました。
それは子育てパパ友達の突然の死でした。ある日の夜、いつも通りFacebookをしていました。
かわいい子どのの写真をアップすると、いつもたくさんの「いいね!」やコメントがもらるのが楽しみです。
その日も関西に住むパパ友のTさんと何回かやりとりをして寝ました。
Tさんは私より3つ若い3歳の男の子のパパでした。
それから3日ほどしていつものようにFacebookを見たらTさんの奥さんから目を疑うコメントが書かれていました。
「主人は亡くなりました」。パソコンの前で「ウソ!」と声が出まましばらく動けませんでした。
3日前にやりとりしたばかりの友人がもうこの世にいないなんて・・・。
さらにショックだったのはTさんは私とFacebookでやりとした翌日、目が覚めなかったのです。
心筋梗塞でした。
「若くて元気でも、朝目が覚めないことがあるんだ…」。
それから考えるようになりました。
自分が死んだとき子供に何が残せるだろうか?と。
そして出た答えが7年間努力し、もがきながらやってきた傾聴を一冊の本に残すことでした。
実は3年前、一度出版のお話しをいただのにお断りしたことがあります。
ぼう大な原稿を書きあげる自信もなかったし、不出来さを批判されはしないかという恐れもありました。
でもTさんの死をきっかけに自分の不安など子供を残してこの世を去っていく無念さに比べればあまりにも小さすぎる。
そう思えるようになると自然と本を書きたい気持ちになりました。
しかしこの本は愛するわが子への思い出として書いた本ではありません。
読んでくださる方の人生に役立つことを一番の目的とし精いっぱい書きました。
ですのでこの本を読んでいただければ、何をポイントにして、何をすれば最短で傾聴が身につくのかがお分かり頂けるはずです。
この本を人間関係をよくしたいと願っているすべての人と愛するわが子、そして未来を作るすべての子供たちのために送ります。
▼「聴く力」の強化書-傾聴力スイッチのつくりかた-