人から何か要求されたとき、穏やかに断れず、
つい感情的な言い方で拒絶してしまうことはないだろうか???
・・・
先日、仕事中に娘から電話がかかってきた。
普段、あまりかかってこない娘からの電話は
たいてい、いい知らせであることがない。
恐る恐る出ると、案の定こんな電話だった。
娘「スマホゲーム用のアイテム買って!」
最近のゲームは、ゲームを進める際に使うアイテムを
買い足していくシステムのものが多い。
それを買えという。
私「お小遣いで買うならいいよ」
娘「ない」
私「じゃあダメ」
娘「来月のおこずかいから引いて」
私「前貸しはしない」
娘「イヤだぁ、買って!」
私「イヤダ」
娘「だって前、ポケモンGOのアイテムは買ってくれたでしょ!」
(たしかに・・・)
ポケモンGOは私自身がはまっていたから
娘にも買ってやりたくなった。
でも、いま娘が希望するゲームに全く関心がない。
娘「何が違うの!?同じでしょ!?」
という娘に、胸を張ってこう答えた。
私「そう同じさ。でもポケモンGOはお父さんが買ってあげたくなったから買った。そのゲームにお父さんは関心がない。だから買わない(笑)」
娘「そんなのお父さんの都合でしょ!ズルぅ~い!」
私「そう、お父さんの都合だよ。お父さんはずるいのだ!(笑)」
矛盾することを自分に許している私は、まったく悪びれず拒否をした。
最近の子は何でもすぐ手に入るから、我慢が足りないという。
社会人になれば、自分の希望が叶わないことなど山ほどある。
少し欲求不満になれさせることも必要だろう。
来月のお小遣いまで、あと10日ある。
これは欲求不満に慣れるための練習だ。
電話を切り、娘に「ガマンしろ!」とメールをうった。
・・・
しかし、この欲求不満の我慢の練習は、
娘だけがするものではないいことを内心知っていた。
いつでもすぐ買い与えたくなってしまう
私自身の、欲求を押さえる練習だった。
・・・
誰かから何か言われて感情的に
言い返したくなる時がないだろうか?
もしあるとしたら、
それは、相手から何かを言われたら、
それを受け入れてしまいそうになる
気がしているからではないだろうか?
ノーと言って構わない自信が100%あれば、
感情的に拒絶する必要などない。
ノーと言ってはいけない気がするからこそ、
感情的にならざるを得ない。
何か言われると揺らいでしまう自分を
感じているから、怯えて怒る。
それは、相手の問題ではなく、自分の心の問題。
他人の言動を制止することなどできない。
でも、自分の心がゆるぎにくくなるよう、
自分への信頼を高めることはできる。
たとえ矛盾していても、イヤなことは
ニコッと笑って「イヤダ」と言ってしまえばそれでおしまい。
あなたは、胸を張って穏やかにノート言えますか?
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「人に不満を持つときは、自分に自信がないとき」
逆をいえば、人から不満をぶつけられたときは、
「この人はいま自信がないんだな」
と思えば、穏やかにやり過ごすこともできるだろう。
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