いつもありがとうございます。
音符は読めないけれどカラオケ好きな、岩松正史です。
カウンセラーなど相談受ける
仕事をしている人にありがちな悩みとして
「どうしたらいいでしょうか?」
とクライエントに質問されたときの
対応に困るというのがあります。
私も昔はそれが私を地獄へ突き落す
キラーワードでして(汗)。
いつも心の中で
「それだけは言わないでくれ」
と思いながら相談を受けていました(苦笑)。
いまは3つほど自分が納得できる対応の仕方を
もっているのであまり困ることはありません。
その中の一つに、
「質問したくなる思いを分かろうとする」
という方法があります。
文章でニュアンスをちゃんと伝えられるか微妙ですし、
かなりザックリとした説明になりますが、
あげ足取りではなく、素直な心でお読みください。
たとえばこんな感じです。
(1)「どうしたらいいか・・・そこを知りたいところですよね」と、機械的ではなく深く受け止めてから
(2)「例えば私からどんな答えをもらえたら安心(納得)出来そうでしょうか?」と訊いてみたりします。
すると、
自分が思いついても決められないことでも、
権威がある(と思い込んでいる)カウンセラーから言われたら、
同じことでも納得できてしまうという
「自分で決められない私」
とう根っこの主訴が見えてきたりします。
クライエント「例えば●●すればいいと思うなら、そう言ってもらえたら安心(納得)できます」
というような答えが返って来たら、
「その●●は、あなた自身が自分に言っても納得できない感じがあるのですね・・・」
という感じで、
「自分では決められない私」
をカウンセリングのテーマにすることもあります。
「わかりません」といわれたら、
それはそれでよくて、
クライエントにとっての安心が何か、
一緒に漂いながら探していってもいいでしょう。
カウンセラーの方であれば、
「質問されても答えてはいけない」
と一度は聴いた(言われた)経験がある方もいるでしょう。
それは、
単に「答えは自分の中にある」的な
杓子定規なことではなくて、
「どうしたらいいでしょうか?」と訊かれて
答え(らしきもの)を言ってしまうことは、
クライエントが根本的に抱えている
「自分で自分の人生が決められない」
という本質的な問題を先延ばしにしてしまったり、
時に悪化させてしまう可能性があるからです。
自分で自分の人生が決められないことが
問題の本質なのに他人がそれを肩代わりしてしまったら
どうなるでしょうか?
余計に決められないことが
強化されてしまいます。
答えることがいいか悪いかではなく、
根っこの主訴は何かを見て、
答えたら余計悪化させることになるときは
やはり答えないのが適切です。
「どうしたらいいのでしょうか?」
と質問されても、
「質問されてしまった私」
と捉えるのではなく、
「この方はいま問題の本質を語っている」
と捉えれば変に緊張することもありません。
話を聴くときは表面的にやり取りされる言葉よりも、
「そういわせている物は何か?」
根っこにある主訴は何かという視点で聴くといいでしょう。
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