こういうマイナスのエネルギーがつまった話を聴いていると鬱々としてきそうですね。
ではマイナスに落ちていく話はどのように聴いたらいいのでしょうか?
答えは「そのまま聴く」です。
「でもマイナスの話をくり返しなんかしてしまったら、もっと相手が落ちて行ってしまいそうな気がします」と言う人がいます。
それは違います。
話をしている相手は落ちていきません。
なぜなら「もう落ちてしまっているから」です。
落ちてしまっているから話せるのです。
では落ちていないのは誰でしょうか?
あなたです。
あなたが感じている恐怖は彼(彼女)が落ちていく恐怖ではなく、あなた自身が落ちていきアリ地獄に引きずり込まれてしまいそうな恐怖を感じているのです。
・・・
自分の中にある問題を、相手のこととしたくなる心の動きを「投射」といいます。
マイナスの話を聴くのは確かに疲れますから無理をして付き合う必要はないでしょう。
でもそれは相手のためではなくあなた自身を守るためだと知っておいてください。
そしてもう一つ。
確かにただくり返しただけではらちが明かず、同じ話のくり返しになってしまう事がよくあります。
マイナスの同じ話をグルグルくり返していたら、どんどんマイナスのイメージが深まっていくという感覚もわかります。
でもそれは傾聴のくり返しが役に立たないのではなくて、たとえばあなたがするくり返しの質の問題なのではないでしょうか。
自分が落ちていく恐怖心から共感できず気持ちが入っていないなど、言葉が上ズべりしていないでしょうか。
気持ちが上滑りしていないでしょうか?
寄りそいたい、支えたいと思うなら、相手を引き上げるのではなく、自分が同じところまで落ちていく練習が効果的です。
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