きのうは息子の5回目の誕生日でした。
誕生日というと、子どもが楽しみなのが
プレゼントですよね。
私が子どもだっと頃も、
年齢が増えた喜びなどまったく特になくて、
誕生日が近づくとプレゼントは
何を買ってもらおうかしか
考えていな方ですね(笑)。
(みなさんはいかがですか?)
息子が欲しがったのは
特撮ヒーローが使っている
「剣」のおもちゃでした。
悩むほど高いのでもなかったのですが、
それを頼まれたとき、
正直、一瞬躊躇しまして。
なぜかといいますと、
(私から見れば)「似たような剣」
のおもちゃがすでに家にたくさんあるからです。
内心、
「もっと違うもの頼めばいいのに」
と思い、ひっかかりました。
でも、その直後にふと今度は、
ひっかかっている自分のほうに
疑問がわいてきまして。
「なぜ、同じものを欲しがられるといやなんだろう???」
と。
親はよく、
「子どもの才能を伸ばしてあげたい」
といいますよね。
私もそう思っている親の一人です。
息子は足も速いし、体を動かすのも好きです。
すでにお風呂の中のお湯には顔がつけれるので、
水泳もいいかもしれません。
運動の素質があるように見えます。
いっぽう、
お姉ちゃん同様に、絵を描いたり、
画用紙で物を作るのも大好きで、
芸術的なセンスもあるように見えます。
テレビで流れている英会話の
真似をするときの発音は結構いいので、
英会話にも向いているかもしれません。
・・・こんな風に、
どこの才能が伸びるだろうか?と
日々観察しています。
でも「才能を伸ばす」ということは、
ある意味少なくともその時は、
「一つのものに絞る」
ことですよね。
その、一つのことに絞って欲しいはずの私が、
なぜか息子がおもちゃの剣に的を絞り、
ハマっていることに疑問を持つのは
どこか矛盾しているような気がしたのでした。
「一つお気に入りがあるんだから、それでいいじゃない」
となぜ思えないのだろうか?と。
素直に受け入れづらい自分がいました。
しばらくそのことに違和感を感じながら考えていたら、
私の中には、もう一つ別の感情が
あることに気が付きました。
それは、才能を伸ばしたいとうい思いと同時に
「オールマイティになって欲しい」
という思いがあったのです。
一つの専門性を身に着けてほしい
という思いとは別に、
「要領よく生きられるよう、いろいろなことが出来て欲しい」
という、思いもあったのです。
この2つは同時に実現できることもありますが、
時として二律背反、同居できないこともあります。
どちらも
「子供の幸せを願っている」
点では同じですが、
同時には実現できないときには
選択を悩むことになりますね。
なるほど・・・、
親が子供に対して悩むというのは
案外、子供そのものが問題なのではなくて、
相反する思いが親の中にあり、
どの思いを優先していいかわからなくなるから
悩んでいるんだなと妙に納得したのでありました。
子育ての悩みの実態というのは、
「親が自分で作りだしている」
のかもしれませんね。
・・・
結局、息子へのプレゼントは何を選択したかといいますと、
親が安心するオールマイティの方ではなく、
子供のエネルギーが高い、
欲しいものをそのまま受け入れることにしました。
自分の気持ちに気づいてから買ったので、
とてもすっきとした気分であげることが出来ました。
息子も期待通りのものが手に入って、
とても喜んでいましたね。
正解が何かを考えるよりも、
お互いの納得感が一番大切であります。
子育をしていると自分を見つめる機会を
たくさんもらうことが出来ますね。
悩みもまた感謝であります。
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