腹が立つ理由は一つ

先日ニュースを見ていたら、

スマホゲームポケモンGOで話題になった

上野の不忍池が、あまりに人が多すぎるため

敷地内でのスマホ利用が禁止になったのだそうです。

実はわたしも娘に頼まれて夏休みに不忍の池に

ポケモンGOをやりにいった一人なので、

少し残念な気持ちもあると同時に、

数百人が集中していた当時の状況を思い返してみると、

致し方ない気もしています。

いまこうして不忍池に行った日のことを

思い返して気が付いたのですが、

私はその日、

「とても娘に腹を立てていた」

のを思い出しました。

何に腹を立てていたかといいますと

・・・

実際に不忍池に行ってみたら、

娘はポケモンGOはほとんどやらずに、

ずっとのほとりにいた、人懐っこいスズメと

たわむれていたのでした。

(娘は大の鳥好きです)

客観的に見れば、スマホゲームに熱中するより、

自然の中でスズメとたわむれるほうが

よっぽど健全だと思うのですが、

腹を立てておりました。

何に腹を立てていたかといいますと、

そもそも珍しいポケモンがいるというの知って

不忍池に行きたいと言い出しのは娘です。

娘の願いを叶えてあげたつもりなのに、

その目的を果たそうとしないので

「なんで、頼まれてここまで来たのに、スマホゲームやらないの?」

と腹を立てていたのでした。

いかがでしょうか?

このBLOGをお読みいただいているあなたは、

「人から頼まれたからしてあげたのに、それを無下にされた」

と感じたことはありますか?

こちらから言い出したことではなく、

頼まれてしたことですから、無下にされれば

腹の一つもたつというのも理にかなっている気もします。

でも、私自身の心が「何に」腹を立てていたのか?

改めて問うてみると、

娘の行為に腹を立てているのではなくて、

その行為によって「自分が無視された」と感じたので、

腹を立てたくなったのだと気が付きました。

そこで、過去に「腹が立った」場面を

いろいろと思い返してみると、

私の場合、腹が立った場面というのはすべて、

「無視された」「粗末にされた」

と感じたときにしか腹を立てていなかったのです。

つまり

「腹が立つ」というのは、

相手や環境の在り方の良し悪しが問題なのではなく、

「自尊心が傷ついたかどうか」

の問題なのです。

娘がスマホゲームをしないでスズメと戯れていても

それを叶えてあげたと思っているこちらの

自尊心さえ傷つかなければ

・・・たとえば、

「お父さん、ごめんなさい。せっかく連れてきてくれたのに、私はスズメさんとどうしても遊びたく、気持ちが変わってしまったので、どうか、遊ばせてくださいm(__)m」

なんて、事前に言ってもらえていたなら、

(こんな言い方ありえませんが(笑))

別に腹など立てなかったでしょう。

そして、何によって自尊心が

傷つくのかは人それぞれ違います。

つまり、

腹を立てるかどうか決めているのは

いつも「自分」なんですね。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「状況が腹を立てさせるのではなく、自尊心が傷ついたと自分が思うから腹が立つ」

願いを叶えてあげたつもりなのですから、

受け取ってもらえなかった時に

腹が立つのはけっして間違いとはいえません。

でも、

もし一つ、腹を立てた私に

見落としていることがあったとすれば、

それは、

「スマホゲームをやりたい」

という願望のもう一つ深いところにある、

娘の本当の願望の主訴に気付くことができなかったことです。

その願望とは、そもそも娘は

「楽しいことをしたい」

だけであって、思いついた選択肢の一つが

スマホゲームだったというだけだったんですね。

思いつく最大限の楽しみにスマホゲームでも

実際公園に行ってみたら、もっと楽しいことがあったわけです。

それを楽しむことを責めるなんて、

おかしなことだったと反省しています。

腹が立たないよう相手の気持ちを理解するののいいですが、

それでもすれ違いは起きるでしょう。

腹が立ったそのときは、

相手に理解を求める以上に、無下にされたと感じる

自分の気持ちを自分でよく理解してあげたいものです。

人から理解されない時は、自分で自分を理解してあげるという方法もあります。

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