週末、出張先の大阪で講義をしている最中に
小5の娘からメールが届いた。
そこには、
「(私のお気に入りの)空気清浄機壊れた」
と書いてあった。
正確には「壊れた」ではなくて、
「お母さんが壊した」
・・・と。
妻と娘が喧嘩した結果、
腹立てて空気清浄機に八つ当たりしたらしい。
「物には罪はないのに・・・」
少し悲しい気分になった。
そして、娘には
「一緒にいて喧嘩なら、自分の部屋で遊んでたら?」
と軽いアドバイスをメールで返した。
・・・
しばらくして、1時間くらいたったら
こんどは妻からメールが来た。
娘に、wiiUというゲーム機を
買ってあげることにしたというのだ。
「なぜ、喧嘩したばかりの娘に、ゲーム機を買うことになったのだろう???」
私の頭の中は混乱した。
経緯はわからないが、
喧嘩した二人はwiiUという
妥協点を見つけたのかもしれない。
そもそも「喧嘩」というのは、
私が想像したようなものではなかったのかもしれない。
理由はともかく、そのように二人の間で
決まったのだそうだから、
別にどうぞという気持ちでメールを閉じた。
・・・
またしばらくして、こんどは
妻と娘の両方からほぼ同時に、
別々にメールが来た。
そこには同じことが書いてあった。
「ゲーム機をアマゾンで買って」
・・・なぜか、
わたしが買うことになったらしい。
よくわからないが、
二人の間でそう決まったのだから仕方ないと思い
必要な付属物も含めて、指定された
●万円のゲーム機をネットで注文した。
・・・
ホテルに帰りしばらくして、ふと考えてみた。
「なぜわたしが、ゲーム機を買わないといけかったのだろうか?」
いくら考えても納得いく答えはみつらなかった。
しかたないので最後、このように思うことにした。
「きっと、出張ばかりして、週末に家を空けている罰なのだ」
と。
・・・
第3の心理学、人間性心理学を提唱した
A.マズローは、人間性の最高価値の中で
素晴らしい人間性を持っている人の
特徴を15個に分類をしている。
その最初の1番目と2番目にこう書いてある。
人間性の高い人は・・・
1.現実をそのまま受け止めることができる
2.自分や他の人、自然をあるがままに受容できる
物事や他人の考えを詳細に理解しようとか、
とことん話し合う姿勢も大切だが、
見方によっては、理由(わけ)もわからぬまま、
現状を受け入れていく。
それもまた、人間力なのだと思った。
ゲーム機を買うことに少しの不満と、
母娘が仲直りできたことへの喜び、
その両方の感情が自分の中にある。
自分の中の感情だけを理解できたら、
もうそれ以上考える必要も感じなくなった。
きっと人生には、納得できなくても、
受け入れざるを得ない時があるにちがいない。
そのときは、
自分の感情にだけ気づいいていれば十分なのだ。
<お知らせ>
話し合いでもっと納得したいときと、
自分の中の感情理解。
両方に役に立つ、自分と他人両方に使える
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