楽に話を聴きとれればいいと思っている人がいるがそれは違う。
聴き取ろうとして、聞こえてきた話にこそ価値があったります。
最近、ゴミを出しそびれること多い。
理由はハッキリしている。
ゴミ収集車のルートが逆周りに変わったから。
いままでは、目と鼻の先にある
50メール西の、ゴミ捨て場の方から来ていた。
音楽を流しながら来るので、
となりのゴミ集積場に来た時点で、
「ゴミ収集車が来たな」
と分かる。
それから慌ててゴミ袋を出しにいっても、
まにあうことが多かった。
ところが、
3か月くらい前からいきなり
私が使うゴミ集積所に先に来るようなった。
それまで音楽は聞こえない。
理由は、東回りに変わったからだった。
東回りの場合、
前のごみ集積場がどこなのかわからない。
突然、ゴミ収集車がブーンと現れて、
ゴミをつに込み始める。
もちろん、音楽も流れいるが、
それから準備を始めたのでは、
間に合わない。
かくして、
いままで、ゴミ収集車の音楽を頼りに
ゴミをだしていたわが家のごみは
出せずにたまりやすくなった。
・・・
ある日、朝から家で仕事をしていた。
雨あがりの、とても天気がいい日だった。
そのせいだろうか、
家の外で鳥が元気に鳴いている。
あまりにきれいな鳴き声なので、
しばし仕事の手を止めて、
外の鳥の声に、耳を傾けていた。
すると、少ししてすぐに、
きれいな鳥の声がさえぎられる、ノイズが入った。
私の「癒し」は中断された。
「何の音だ?」
と思ったら
・・・
遠くの方で鳴る、ゴミ収集車の音だった。
ふと我に返った。
「ゴミまだ出してないぞ(焦)」
慌ててゴミを、大きなビニール袋につめ始めた。
急いでゴミ集積場に持っていった。
まだ、集積場には、
他の人が出したごみが残っていた。
「まにあった・・・(汗)」
ちょうどそう思ったところに、
先ほど遠くから聞こえてた
音の持ち主である、ゴミ収集車がやってきた。
東回りにルートが変わってからも、
前より遠くなったものの、
ゴミ収集車の音は、
ちゃんと流れていたのだった。
・・・
放っておいても、
聴こえてくるなら楽でいい。
でも、放っておいたら
聴こえないことがある。
放っておいたら、聴こえなくても、
こちらが「聴こう」と
意思をもって耳をすませば、
聴きとれることも、
たくさんあるということだ。
そこには特別なスキルなど必要なくて、
ただ「聴こう」と耳をすましさえすればいい。
目的は鳥の声だったけれど、
私は「外の音を聴こう」としていたから、
ゴミ収集車の音も聴きとることができた。
傾聴は、確かにスキル。
でも、それ以前に相手に
「耳をすます」
ありき。
耳をすまして、聴き取ろうとしているからこそ、
スキルを使える場面がやってくる。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「方法よりまず、耳をすます」
毎日、耳を澄ませるかどうかはわからない。
でも、10回に1回でも耳を済まし
聴きたいことを聴きとれれば
それだけでラッキーと思えばいい。
<お知らせ>
相手の心への、
耳の澄まし方を知りたい人のための
傾聴1日講座。
今月は、飯田橋と福岡で開催です。
↓
http://bit.ly/2qvtDuo