ひまわりと教科書

最近「藁(わら)をもすがる思いで…」と

やって来る人が多い。

それを聞いて「俺は藁じゃない!」と、

燃えやすく、散りやすい性格を否定したい、岩松正史です。

“私は誰も育てられない。私を誰も育てられない”

教育の仕事をしていて一番うれしいのは、

人が育った姿を見聞きすることに尽きます。

わたしは子供も好きだから、

子どもあわせて育てたいし、

講座の受講者さんのことも

よき姿に育てたいと思っている。

ところが一方で、

もう一人の私はこう言っている。

「決して私は人など育てることはできない」

と。

人を育てることなどできない自分を知っている。

・・・

植物が育つには水が必要。

それくらい誰でも知っている。

では、

植物にとっての「水」とは

いったいどういう意味を

もつものなのか???

水は「エネルギー」と言える。

では、

人間が育つのに必要な

「エネルギー」は何だろう???

コマゴマ見ればいろいろあるけれど、

一言でまとめるなら、

「自分への安心感」

だと思う。

自分に安心していないと、

成長しようなんて思う

エネルギーはわいてこない。

成長のエネルギーは、

「自分への安心感」によって担保される。

もし、前述のとおり、

エネルギーには「自分への安心」が

必要だとする。

では、子どもや部下を育てたいときに

「自分への安心」が増えるような

「水」に代わりになる「何か」を

ちゃんと、あげられているだろうか???

・・・

例えば、人を育てたいと思ったときに

「ノウハウ」を与えたとする。

ノウハウは「教科書」。

植物を「ひまわり」と仮定してみよう。

ひまわりに対して、

「ひまわりの上手な育て方」

のノウハウ本をプレゼントしたら、

上手に育つだろうか???

・・・育つわけがない。

そんなこと当たり前と、笑うかもしれない。

でも、人間関係において同じことが

起きていないと、言い切れるだろうか?

ノウハウなんか与えても育たない人に

ノウハウを提供して喜んでみたり。

ノウハウを提供したのに育たない人に

「なぜ正しい方法を教えたのに、育たないのか?」

腹を立てて見たり。

結構あるハズ。

その行為が、ひまわりと教科書の

絵面と同じだと思と、滑稽で笑える(笑)。

・・・

人を育てたいならノウハウは

触媒・ツールであって、

栄養そのものではない。

「自分に安心できる感覚」が栄養。

「自分に安心できる感覚」があれば、

心のエネルギーが上がる。

心のエネルギーが上がれば、

必要だと本人が思ったノウハウは、

自分から取りに行く。

つまり、

育てなくても、人は勝手に育つ。

・・・

多くの人は2つの、大きな勘違いをしている。

①エネルギーが低いまま育てようとする

②自分に育てる能力があるはずだと信じている

この2つの大きな勘違いが、

「人育ち」を邪魔する。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「育つ力を見くびってはいけない。育てられるとうぬぼれてはいけない」

あとは教育者自身が、

自分では育てられないので、

勝手に育っていく人のそばにいられることを

自分の喜びと感じるかどうかだけの問題。

子どもや部下の育て方に

悩んでいる人がいるかもしれない。

その人は安心していい。

はじめから、あなたには人を育てる能力など

ないのだからそこで悩む必要はない。

悩むのだとしたら、

出来ないことを出来ると勘違いしている

自分をどうしたらいいかで、

悩んでみてはいかがでしょうか?

悩みどころ自体を間違っているとと、

答えも出なくなります。

<お知らせ>

人間関係の入り口は、大きく分けて

3つあるといわれています。

1.認知から変えようと試みる
2.行動から変えようと試みる
3.感情から変えようと試みる

傾聴は人を心のエネルギーの量と質で見て

心のエネルギーを温かく、やわらかくして

人育ちをサポートするスキルです。

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