突然ですが、みなさんは

自分の両親が職場で働いている姿を

見たことがありますか？？？

幼稚園くらいの頃の話です。

父が電機メーカーで働いていまして、

その会社ではときどき（年1回？）、

大きな会社の敷地内でお祭りが開催されました。

そこに、社員の家族や地元の人たちが、

たくさん集まってきて、

私も連れて行ってもらった記憶があります。

父が仕事をしているところを直接

見たわけではありませんが、

幼心に「父親はこんなところで働いてるんだぁ」と、

父の職場に行った事実は、

印象にしっかり残っています。

・・・

私は社会人になって、2度転職しています。

いまの会社が3つ目の仕事場です。

一つ目を辞めるときも、二つ目を辞めるときも

決め手となった判断の一つに

「この職場で働いている姿は、子供には見せられない」

という想いがありました。

（まだ結婚もしておらず子供はいなかったのですが、将来を妄想して（笑））

一応、以前の職場の名誉のためにいっておきますが、

職場環境がブラックだったからと

いいたいのではなくて、

そこで働いている自分の気持ちが

とてもネガティブな気持ちで

日々を過ごしていたのです。

その姿を、子供に見せたくない

という意味の話です。

ですから、転職する際は

「子供に胸を張って見せられる姿で働ける仕事をしたい！」

と思っていました。

そして、11年前にわが家に

初めての子どもである娘が生まれた時には

やっぱり、背中というか、

私の姿を見て、よきものを感じてもらえる、

そんな父親になりたいと、

強く思ったのでありました。

以来、決して立派な人間でもありませんけれども、

何かをするときはできる限り

子供（そして自分）に恥ずかしくない

ことを基準に暮らしております。

・・・

この週末、土日に小5の娘とある場所に行ってきました。

私がやっているのと同じ記憶術講座です。

6年ほど前に、資格試験に落ちたのをきっかけに受講し、

いたく感動して、思わず講師になりました。

当時まだ5歳だった娘が

ようやく受講できる年齢になりまして。

積極的ではないものの、

説得することはなく、本人もいいということで、

夏に参加を決めました。

そうはいっても、

親が教えるというのは大変なので、

日ごろお世話になっている私の先生にあたる

講師の先生の講座に参加させていただきました。

私は後ろで見学兼お手伝いです。

30名ほど集まった会場で、

講座の始まりに私も少し話をさせていただきました。

その後は、会場の皆さんのフォロー役もして

私が働いている姿も少し見せることができました。

講座の内容も同じなので、

日ごろ何をしているのかも理解してくれたと思います。

ときどき娘の学校の勉強を見ている中で

テストの点数が必ずしも良いわけではありませんが

娘の記憶力が悪くないことは

すでに知っております。

（というか、記憶力が悪い人というのは、そもそもいませんが・・・）。

講座に期待したことは、

記憶力をあげることではなくて、

別に勉強ができなくても、

そのあとの人生につながる、

脳の使い方を若いうちに知っておけば、

将来、習い事でも、仕事でも、

本人が何かしたいと思ったときに

使えるのがいいと思っただけです。

そして、講座に込められている、

私自身が大切にしている

人生における大切な価値観を

娘に引継ぐことができたこと。

それがうれしいのでした。

そしてなにより、

娘がどう感じるかは、娘の自由でありますが、

私が喜んで、本気で働いている姿を

見せられたことの方が、

さらにものすごく、

うれしかったのでありました。

胸を張って生きている

自分の姿を見せたいという

私の夢が一つ叶った瞬間でありました。

・・・

これをお読みいただいている方の中には、

子どもや、職場の後輩など、

次の世代に何かをつないでいく

立場の方もいらっしゃると思います。

その大切な人に、あなたは

いったい何を引き継ぎたいでしょうか？？？

【この言葉を自分に言ってみよう！】

「自分に恥ずかしくない姿で生きよう」

知識やスキルの伝授も大切です。

でも相手に一番正確に伝わるものは、

それを伝えようとしているあなた自身の

生きざまのようなのかもしれません。

・・・

なにか、これで子育ての半分は

終わった気分であります（本当に！笑）

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