自分ごととみんなごと

以前、食品の良し悪しに

だいぶこだわってた時期がありました。

「マーガリンは食べない」とか、

「カップラーメンは食べない」とか。

今でも続けているものもあれば、

もうやめてしまったものもあります。

でも、昔といまで明らかに違うのは、

そういう、自分が信じている情報について、

「人にあまり言わなくなった」

ことです。

昔の私は、つい自分が信じている情報があると、

あたかもそれが正解であるかのように

人に言いたくなるところがありまして(汗)。

言わなくなった理由はいろいろあります。

一つには、

大みえを切っていったにもかかわらず、

あとで信じていた情報が間違いだった。

あるいは、

逆の意見も間違いとは言い切れない。

そんな事実に気づいたことが続いたのです。

また、間違いと気づいたときに、

素直に間違いでしたと言える心が

あればよかったのですが・・・。

「信じたくない」

「認めたくない」

という変なプライドが湧き出てきて、

素直に間違いを認められないこともありました。

そんな、自分がまた嫌だったんですね。

もう一つ、言わなくなった理由は、

私にとっては正解に見えても、

他の人や世界全体で見たときに、

それが正解だと完全には

言い切れないことが多いと分かったからです。

誤解を恐れず例を挙げるなら、

たとえば、6、7年前から

飽和脂肪酸に問題があるようだと知ったので、

マーガリンではなくバターをおいています。

たぶん私はこれからもそれを続けます。

でも、私自身が一つ困るだろうとわかっているのは、

「本当にそれは事実で、絶対に間違いないですか???」

と問われたときに、

「絶対にそうです!」

とは言い切るだけの、確信がないのです。

なぜなら、

絶対に悪いと言い切るために

必要なデータや情報を、自分で直接集めて、

目にしたわけではありません。

ただ、人から言われたり、

ネットで見た情報を見て、

「それだったらやめようかな」

と思った程度のことです。

一つの情報にとらわれると、

それに類似した情報ばかりに

目がいってしまい、確信のように

勘違いしている自分がいることにも気が付きました。

仮に世の中に

「マーガリンは体にいい」という情報があったとしても、

それを探して、精査しようとも思わなくなっていたのです。

自分が信じた情報だけをうのみに

していると分かったので、

それは自分の中のことと分け、

人には言わないことにしました。

「自分で本当のことを調べていないから、人には言わない」

「わかっていないはずの自分を、反対側に少し持っていたい。」

これがまず二つ目の理由です。

もう一つ例を出します。

コーヒーの健康への効果は、最近微妙です。

以前は、体に悪いという情報が多かったような気もしますが、

最近では健康に良いという話も多くて、

正直どちらかわかりません。

最近になって食品からのコレステロール接種は

体内コレステロール値に影響を与えないというのが、

国が認める常識となりましたが、

科学の進歩により、昨日までの常識が

きょうからは非常識になることもあります。

(コレステロールの件もまた変わるかもしれません)

だから、良い悪いは言えません。

「いまはそうだと思っている自分がいる」

だけであって、真実は一生わからないかもしれません。

コーヒーについてもう一つある問題が、

コーヒーが作られるプロセスの問題です。

コーヒーの産地国では貧富の差があったりして、

強制労働者として子供たちがコーヒーの

栽培、収穫をしているという話を耳にしたりします。

チョコレートも同じで不法行為で作られていない

「フェアトレード」をうたっている商品もあります。

人身売買や強制労働、誘拐がいいと思う人はいません。

では、それは悪いことだからということで、

きょうから、世界中の全員が、

コーヒーやチョコを一斉に飲食するのを

辞めたらどうなるのかな?と想像してみると、

それはそれでまた、

問題が起きそうな気がするわけです。

そこで働いている多くの子供たちは、

どうなるのかな?とか。

仕事がなくなれば、死んでしまいます。

・・・

食品添加物が悪いということで

明日から食品添加物は一切禁止としましょう。

そうしたら、

明日から日本国民全員が食べるご飯は

果たしてあるのでしょうか?

有機野菜が体にいいからと言って、

国民全員が希少な有機野菜だけ食べようとしたら、

取り合いになってしまいます。

コンビニ弁当が体に悪いと言って、

禁止にしたら、今それだけを頼りに

暮らしている人の生活はどうなるのでしょうか?

「正しいことを主張するだけだと、悲惨な結果をもたらす」

こともあると知りました。

つまり食品に限らず、

世の中に存在するすべてのものは、

すべて良い悪いとは関係ないところで、

それがいま存在する意味があるものばかりなのです。

何に問題を感じ、何を大切に生きるかはその人の自由です。

私もこれからも、体に悪いと信じている食品を

あえて口にすることはないでしょう。

でも、そのことと、単人がそれをそれをすることを

責めたり、禁止しようとすることは

全く別のことだと気が付きました。

逆の立場を考えず、ただ信じているものを

伝えるのは、自分だけが満足することで

他社否定になっている子があるということですね。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「自分にとっての正義が、みんなにとって正義ということはない。」

「自分が満足する」というのはとても大事なことです。

でも、それを人に押し付けた瞬間に、

ただの独りよがりになってしまいますね。

自分の思いは、自分の中で

大切にすることにこそ意味があります。

・・・

であるならば、

誰かに何かを伝えるときには

今それが自分の中ではよいと思うなら、

相手が受け取りやすい形に工夫して渡すのは、

マナーではないでしょうか。

その伝え方の一つに、

「私はそれが好き」

と伝える、アイメッセージがあります。

愛メッセージで伝えるときのポイントは、

「私は~」という言い方そのものではありません。

「私は~と思う」と伝えるときに、

心の底から

「あなたは、私と違っていていい」

という思いを心の底から持って言えているか?

そこが最大かつ唯一のポイントです。

「心に思っていることが伝わる」

と同時に、

「心にないことを言うと、『心にない』ことがちゃんと伝わる」

というわけです。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「相手に伝わるのは理屈ではなく想い方」

ですね。

伝え方を考える前に、まずは、

「なぜ、そのような言い方をしたくなるのか?」

言いたくなる自分の想いから見つめてはいかがでしょうか。

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