パーソナリティ変化の必要十分条件の覚え方(3)数を確認する


いつもありがとうございます。

料理に使う「お玉」は鉄製よりプラスチック製を愛用している、岩松正史です。

1.2人の人が心理的な接触を持っていること
2.クライエントは不一致の状態にあり、傷つきやすく、不安定な状態にあること。
3.セラピストはその関係の中で一致しており、統合していること
4.セラピストは、クライエントに対して無条件の積極的関心を体験していること。
5.セラピストは、クライエントの内的照合枠に対して、共感的理解を体験しており、この体験をクライエントに伝えようと努めていること。
6.セラピストが体験している、共感的理解と無条件の積極的関心が、最低限度クライエントに伝わっていること、

※今回も冒頭の6つの条件は、
何も見ず過去の記憶をもとに書き出しています。

単語に限らず文章を覚えるときに大事なのは
「数を確認する」ことです。

数を数えてからでなければ
脳には容易に入りません。

では上の6つの条件を覚えるとき
どんな風に数を確認すればいいでしょうか。

まず大前提となるのは
「6つ覚えること」の確認ですが、
他にもあります。

・クライエントとセラピストの「2人」だけ出てくるな
・ポイントとなる単語は一致、無条件の積極的関心、共感的理解の「3つ」だな

これら内容に関する数です。

ほかにも、文章の書かれ方の特徴も
数を確認してみましょう。

例えば、

もし2番目の文章を何も準備せず適当に覚えようとしたら、
こんな風に記憶されるかもしれません。

「2.クライエントは不一致を感じていて、傷つきやすく、不安定なこと・・・」

なんとなくあっているっぽいですが、
文章の暗記としては不完全です。

どこが違うか?

「状態」と語尾の「こと」が抜けています。

もう一つ例をあげましょう。

5番目の文章を適当に覚えたら、
こんな感じになるかもしれません。

「5.セラピストは、クライエントの内的照合枠に共感的理解を感じており、その感じていることをクライエントに伝えようと努力すること」

これも当たらずとも遠からずですが、
「体験」という独特な言葉が2つとも抜けています。

このように馴染みのない言葉は脳が拒絶しがちです。

「体験」に関して言うと
他の文章でも出て来るので重要で。

合計4回出てきます。

「『体験』は文章4→5→6で、1個→2個→1個、合計4個出てくるんだな。」

脳の拒絶を防ぐために、数をちゃんと理解することで
脳が安心し、記憶する準備が整います。

・全体が何個か?
・詳細が何個か?

数えることが大切です。

たまに、

「もっとたくさんの(長い、複雑)な文章は、それではできないのではないか?そんなことをしていたら間に合わない・・・」

という質問をいただくきます。

でも冷静に考えてみてください。

これくらいの少ない文章が覚えられなければ、
他のどんな方法を使っても
これ以上にのものを覚えられるはずがありません。

大事なのは、ここでお伝えしていることは
覚えかたであると同時に、
正しい脳の動かし方を鍛える方法でもあるのです。

数を確認ながら覚えるやり方が習慣化されてくると、
覚える速度が速くなっていきます。

つまり、脳を育てながらどんどん
覚えやすくなってくるというわけです。

そのための脳の自然な反応に沿った原則です。

もし数を確認せずにたくさん覚えられる人がいたとしたら、
その人はよほどいい脳みそを持っているのだと思います。

次回は記憶するときの1番大事な肝となる
アウトプットの仕方についてのお話しましょう。

※今回も冒頭の6つの条件は、
何も見ず過去の記憶をもとに書き出しています。

<お知らせ>

傾聴は「心」を聴き、
記憶は「脳」を使います。

でも「心と脳」は同じものですね。

傾聴力の鍛え方は、記憶力の鍛え方に通じます。

また、記憶力が鍛えられると、
傾聴力も鍛えることができます。

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