パーソナリティ変化の必要十分条件の覚え方(2)枝→幹の法則

いつもありがとうございます。

ラーメンは大丈夫なのに、パスタを食べるとなぜか眠くなる、岩松正史です。

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1 2人の人が心理的な接触を持っていること。

2 クライエントは不一致の状態にあり、傷つきやすく、不安定な状態にあること。

3 セラピストはその関係の中で一致しており、統合していること。

4 セラピストはクライエントに対して、無条件の積極的関心を体験していること。

5 セラピストはクライエントの内的照合枠に対して共感的理解を体験しており、この体験をクライエントに伝えようと努めていること。

6セラピストが体験している共感的理解と、無条件の積極的関心が、最低限度クライエントに伝わっていること。

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受容、共感、一致が大事、といわれるもとになった
1957年シカゴ大学在籍時にC.ロジャーズが発表した論文、
「パーソナリティ変化の必要十分条件」
に出てくる6条件です。

この文章をもし覚えたいなら(という前提で)
どのように覚えていけばよいのかというお話の続きです。

覚えかたとして、3つの原則があるとお伝えしました。

(1)幹→枝葉の原則
(2)数を確認する
(3)アウトプットの2つの原則

今回は、「(1)幹→枝葉の原則」です。

大きな幹から理解をはじめ、
全体像(アウトライン)をちゃんと理解してから
小さなものへとブレイクダウンした方が、
脳は覚えやすくなります。

つまり、いきなり1行目から
いきなり覚えないということです。

では、どこから見るか?

(2)との関係ありますが、
全体像といってもいろいろあります。

A.要するに何を言わんとしているのか?(主訴)
B.何個から構成されているか?

くらいから見てみましょう。

すると、以下のようなことがわかります。

・パーソナリティの変化には、6つの条件があるといっている
・一行一行は要するに、何を言わんとしているか?
・それは大きく分けて4つ「接触の有無」「一致の有無」「無条件の積極的関心を感じる」「共感的理解」から構成されている
・あとはそれの組み合わせ

このように構成の全体像&いわんとしていることの全体を
言葉はまだ正確に覚えなくていいので、理解していきます。

こんな感じです。

1 出会うんだねぇ~!
2 不一致なんだねぇ~!
3 一致してるんだねぇ~!
4 無条件なんだねぇ~!
5 共感して、伝えようとしてるんだねぇ!
6 ちょっとは伝わってるんだねぇ!

そのうえで、覚える必要があるものと
ないものを分けます(人により変わります)。

たとえば1番。

「2にの人が出会うといっている」は
「そりゃカウンセリングするんだから、まず最初に出会うのは当たり前だよな」

「1番目は2人の人が出会うということについて書かれているということで間違いない!」
と納得したら、もうそれは1番で確定なので、
あえて記憶の技法など使って順番を覚える必要はありません。

つぎに文中で、『出会う』ことはなんて表現されてたっけ?と見て、
「心理的な接触を持っている」という
ちょっと面白い表現だなと思いながら、

(3)を使い、頭の中で2人の人がいるイメージを見ながら、
「心理的な接触を持っている・・・、心理的な接触を持っている・・・」
と口でアウトプットしながら

絶対に1番は、
「『2人の人が、心理的な接触を持っている』で間違いない!」
と思えるまで繰り返しアウトプットします。

ポイントは「イメージを見る方がいい」ということです。
(※あとでイメージを使わない方法もお伝えします)

一番してはいけない覚え方があります。

それは、

「全体像がぼやけているうちに覚え始めてはいけない」

ということを守りましょう。

全体がいい加減なうちに、覚え始めると、
覚えたはずのものもいい加減にしか記憶されません。

「何を言わんとしているか?」全体像が分からないまま
6つの文書をなんとなく総なめして覚えようとしても、
脳に深く入りません。

1.何について、何個、どういう意図が書かれているか、全体像をまずしっかり理解する
2.1行ずつ確実になるまで先に進まない

このように最初の1つ目をスッキリスタートを切ることができれば、
あとは(2)(3)をより詳細に使いながら、
残りのり文章も覚えていくことが出来ます。

「(2)数を確認する」は今回も使いました。

でももっと詳しい使い方があるので、
それについては、明日またお伝えすることにしましょう。

※ちなみに冒頭に記載の6つの条件は、
記憶をたどって何も見ず今日新たにアウトプットしたものです。
(昨日と句読点の位置などが違うでしょう)

昨日あった間違いも今日は修正したので、
今日のほうがより、正解に近いはずです。

何も見ずアウトプットできる=記憶されている

ですから、アウトプットできるまで
しっかり脳に入れていきましょう。

<お知らせ>

話の中から「要するに~」という主訴を
聴き取り理解するには傾聴力を上げるのがいいでしょう。
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