いつもありがとうございます。

東京駅から大手町駅まで、

250メートルの直線を歩くのが好きな、岩松正史です。

「やっぱり、どんな状況でも話を聴いてあげるのはいい『こと』ですかね？」

ときどきされるこの質問への

答えには困る。

「こと」は事柄。

事柄は事実。

事実に「いい」も「悪い」も

ないのだから。

あるのは、自分にとって

「都合がいいか」

「都合が悪いか」

だけ。

・・・

毎朝、寝ている息子を

布団に起こしに行くたびに

「エライ、大きくなったな・・・」

と思う。

きのうもおとといより、

大きくなっていたし、

今日もきのうより、

大きくなっていた。

眠気まなこの息子に向かって

「また大きくなったね！」と

つい毎日声をかけてしまう。

何センチ大きくなったか

わからないけれど

でも、本当に

大きくなって見えている。

・・・

きのう、久しぶりにメジャーで

息子の身長を計ってみた。

114センチだった。

去年の4月が107センチだったから

約300日で7センチ

伸びたことになる。

1日当たり0.2ミリ。

毎日0.2センチの変化を

確実にとらえていたわけではない。

でも、なんとなく見るたびに

息子が大きくなったと

感じた感覚そのものは

間違いではなかった。。

日々、私のそばで暮らし、

成長した結果、

7センチ「も」大きくなったのかと思うと、

命をつなげているようで、

感慨深いものがある。

・・・

話は変わる。

私の実家は、自宅から車で

約65キロ離れたところにある。

「これから車で65キロ走る」

という前提に立つと

7センチという長さは、

タイヤの動きの「ブレ」の

範疇でしかない。

7センチ、タイヤが動いたからといって

嬉しくもなんともない。

つまり

7センチそのものに、

「いい」も「悪い」もない。

「何をしたいか？」によって、

いい悪いいの価値は変わる。

・・・

聴くのも同じ。

聴くこと自体に、いいも悪いもない。

聴こうとするあなたが

「何をしたいか？」

によって、

聴くことのいい悪いも変わる。

・仲良くなりたいのか？

・笑って欲しいのか？

・笑えない状況のときにこそ、そばにいたいのか？

・聴くことでいいことをしている実感が欲しいのか？

・自分の子とはどうでもいいから、寂しい人の支えになりたいのか？

自分の中に願望、目的があって

はじめて、

「自分にとって、都合がいいか？どうか？」

論じることが出来るだけ。

「聴いてあげることは、いいことかどうか？」

と訊いてくる人は、

自分の願望を無視している。

物事のよし悪しは、

自分にとって

どんな意味と価値があるか

でしか決まらないのに、

「自分にとって」

を無視して、どうするのだろうか。

いいことか？悪いことか？

事柄ばかりで考えて、

事柄についての自分の感情を見ない人は

他人の感情もよく見ることができない。

そしてまた、

自分はいいことをしているのか？

悪いことをしているのか？

頭で考える。

7センチがいいか？悪いか？

考えるのと同じだからやめよう。

【この言葉を自分に言ってみよう！】

「問題を解決するのは、方法ではなく願望」

さて、

息子があと56センチ成長して、

私の身長170センチを

抜いてくれる日まで、

日々0.2ミリの成長を

楽しみ続けるとしましょうか。

7センチの成長は、すばらしい！

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「気持ち」とは形容詞で

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