いつもありがとうございます。
ロールプレイ面接試験になるとワクワクする、岩松正史です。
実技面接の試験が苦手という人は多いでしょう。
苦手意識が強いほど、
自分が苦手と思っていることばかりに意識を奪われて、
合格に近づけるチャンスを逃している可能性があります。
今回は、キャリコンの面接試験を
受ける人がおちいりがちな
失敗しやすいポイントと注意点をご紹介します。
①敵を知らないまま受験しようとする
Q.キャリコン実技試験の合格率はだいたい何%ですか?
・・・これは答えられる人が多いと思います。
2つの主催団体(CCC/JCDA)平均で、
だいたい65%前後です。※第7回まで
では、CCCとJCDA、
Q.どちらが合格率が高いでしょうか?
そして差は何パーセントくらいですか?
・・・こう訊かれると答えられない人が出てきます。
キャリコン試験の主催団体ごとに、
実技試験の内容が異なり
合格率がかなり違いいます。
どうせ同じ資格試験を受けるなら、
当然、合格率が高い方を受けるのがお勧めです。
第7回目にして初めて
JKDAがCCCの実技合格率を4.6ポイント越えましたが、
それまでの過去6回はCCCの方が合格率が高いです。
しかも「ちょっと高い」だけでなく、
(今回JKDAが勝った)過去7回まで入れた平均でも、
・CCC 72.2%
・JCDA 63.3%
と、平均で8.9%もCCCの方が
合格率が高くなっています。
もしかしたら、受験団体を変えるだけで、
あなたの実力をあげなくても、
試験の難易度が変わるのです。
”敵を知り己を知れば百選危うからず”
とは、孫子のことばですが、
JCDA系の養成講座を受けると、
自動的にJCDAでの受験を決める人が多いようですが、
本当にそれでいいのか?
本当に合格したいなら、
流れや雰囲気に身を任せずに、
選択できる物は選択していいでしょう。
②素人ばかりの練習会に参加する
試験直前になって、
陽性講座を受講した仲間同士で
ロールプレイの練習した・・・。
あるいは、一回不合格になった人のために
前回合格した有志が練習相手をした・・・。
そういう話をよく耳にします。
でもその練習は、果たして
本当に役に立ったでしょうか?
たとえ合格した人でも、
面接の指導をしていない人からのアドバイスは
自分の経験を語るだけの「ただの感想」です。
それでも、
練習するほどスキルが上がったり、
口頭試問が上手になる
要素があるならいいでしょう。
精神衛生上、仲間からの愛をもらい
少しの安心感と頑張ったという痕跡を
残すことの悪くないでしょう。
でも、知人同士の練習会に行って
かえって混乱したり、
自信をなくしたという話もよく耳にします。
さほど時間はないなら、
試験対策に必要なのは、
欠点を指摘されることではありません。
「どうやったら合格に近づくのか?」
成功とまではいかなくても、
失敗を減らすための、具体的な方法を提案し、
本人の納得度を上げることで安心につなげるのが
最良のサポートではないでしょうか。
「養成講座の仲間から、試験官ぶってアドバイスされた」
なんて話も聴きます。
素人が集まった練習会は百害あって一利なし。
合格したいなら、リスクが高いだけなので
素人だけの練習会への参加はお勧めしません。
③いまさらロールプレイの練習をする
キャリコンの実技試験の合格率が
全体で70%近くと高いのはなぜでしょうか?
想像ですがそれはきっと、
「たいていの人は合格する」
からです。
過去に不合格になった人には
厳しく聞こえるかもしれませんが、
私も、多くの方の面接指導をしていて
「この人は明らかに無理だ」
と思う方も正直います。
どういう人が無理に見えるかというと、
「実務経験が全くない人」
です。
実務経験がない人に、
主訴を聴きとれとか、
提案、展開させろと言ったところで、
それは、
「行ったことがない、宝島に目指してすすめ」
と言っているようなもので、相当酷です。
でも試験だからやらざるを得ません。
だから、うなずき、あいづちだけで精一杯
という人も何割かいます。
面接のスキルだけ見ていると
「この人は厳しいな・・・」
と、正直思います。
ところが、
そういうスキルがおぼつかない人の中にも
結構、合格者がいるのです。
といいますか、
まだ人数が少ないですが、
私の面接講座を受講された方の中からは
みなさんが正しい努力をしたおかげで
不合格になった人はいまのところ一人もいません(9人中9人合格)。
でも、中に3人くらい、
ロールプレイのスキルに関して
厳しいと思う人がいました。
つまり、
「スキルがかなり低くても合格できる」
ということを、
指導するようになってから
私自身、初めて知りました。
先ほどの②の素人同士の
ロールプレイ練習のことも含めて
スキルは今すぐ上がりません。
もしあなたが試験直前ならば、やるべきことは、
ロールプレイの練習ではありません。
ましてや、
扉のノックの仕方や座り方などのマナーは
多少常識の範囲内であれば問題にはならないので、
そんな練習をしている場合ではありません。
あなたがやるべきこと・・・
そして、
今から合格に近づくために出来ることは
さほど多くありません。
限られた時間ならば、これからあげる
3つのことだけに集中することをお勧めします。
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★やるべきこと1
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「口頭試問で何を質問されるかを暗記する」
多少聞かれ方は変わるでしょうが、
口頭試問で質問される内容は、以下の5つになります。
①ロールプレイでよかった点と悪かった点
②クライエントが訴えている主訴は?
③キャリアコンサルタントから見たクライエントの課題は?
④今後どのようにサポートしていきたいか?
⑤キャリコンの資格を取得したらどのように生かしていきたいか?
これ以外のことをきかれたら、それは事故です。
自己を心配しても仕方ないので、
とりあえず「質問されても驚かない」準備をしましょう。
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★やるべきこと2
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「⑤キャリコンの資格を取得したら~」はバッチリ作文をして、暗記していく。
①~⑤のなかで唯一事前準備が
完ぺきにできるのが⑤です。
⑤は必ず聞かれるので、暗唱して練習し、
暗記していきましょう。
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★やるべきこと3
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これは試験当日の話です。
ロールプレイの中から具体的に答える
当たり前のことですが、
出来ていない人がとても多いです。
逆をいえば、他の人と差をつけるチャンスです。
実技面接の練習をしていて
飽き飽きすることがあります。
それは、返答があいまいな人ばかりということです。
たとえば上の①
Q.ロールプレイでよかったところは?
と質問したとき、
ほぼ全員が以下のように同じ答えをします。
「うなずき、あいづちを入れることが出来ました」
「寄りそって聴くことが出来ました」
「余計なことを言わないで聴くことが出来ました」
Q.悪かったところは?
「もうすこしたくさんくり返しを入れたらよかったです」
「もっと寄りそう応答をすればよかったです」
・・・ちょっとうんざりしてきます。
できたならできた、出来なかったなら
できなかったでいいです。
でも、
必ずロールプレイの中にあった
「具体的な内容を入れて」
回答しましょう。
たとえば、
「クライエントが訴えていた『絶対にイヤダ』という気持ちに寄りそうくり返しが出来る場面があったはずなのに出来ませんでした」
「その時は気づかなかったのですが、あとからクライエントがいった『●●』という言葉が大切だったと思ったので、そこに関わりたかったです」
「いつも途中まで話を聴いたところで、すぐ言いたくなる癖があるのですが、今日は真剣に訴えを聴こうとしていたら、自分としては余計なことは言いたくならず、聴けたように思います」
具体的&簡潔に答えましょう。
技術は今すぐあがりません。
口頭試問は、出来ることがあります。
たくさんをまんべんなくやる時間的余裕がないなら
上に書いたポイントを参考にして
準備してみてはいかがでしょうか?
<お知らせ>
・キャリコン面接対策講座(5月30日夜)
http://bit.ly/2HFWZjf
・キャリコン筆記対策講座(7月18日水曜日)
https://kioku.aeruba.co.jp/ivent/