責めるという最も簡単な方法をやめてみる

仕事がえり。

もうひと仕事おわらせようと、
最寄り駅のマクドナルドに寄った。

22時近いにもかかわらず
席はかなり混んでいる。

隣の隣、テーブル席の2つ左横に、
大人の母子が対面に座って話していた。

母50代、息子20代。

私が入店した直後から、
母のマシンガントークがさく裂していた。

息子の話しに対して、反論、説教をしていた。

店内は100人ほどは入れる広いスペースになっている。

結構、みんなにぎやかではあるけれど、
おそらく母の大きな声はそれを上回る。

半分、50人くらいには聞こえそうな大きめの声で、
私が入店したあと1時間あまり、
ずっと喋りっぱなしだった。

「いつ息をしているのだろう???」

口と鼻以外に呼吸器があるのではないかと
疑いたくなるほど。

「あんたは我慢が必要」
「その考え方がいけない」
「そんなものは我慢するしかない」

言っている内容は実に押し付けがましい。

だけれども、考えてみると
大人になりかけている息子と
遠慮せずそんな話が出来るのは羨ましい気もする。

大声ではあるけれど、私にとっては2軒隣の火事。

ガマンできる許容範囲だったが、
我慢できない人がいた。

私とその母子の間にいた男性。

男性が集中力を欠いた様子を
していたのには気づいていたが、
ついにたまらず席を立って
あいたばかりの違う席に移ろうとした。

そのとたん・・・。

マシンガンお母さんが、移動しようとする
男性を制止してこういった。

「大丈夫です。もう帰りますから」

その言葉に驚いた。

なんと、マシンガンお母さんは
自分の声がうるさいことをわかっていたのだった。

「わかっているなら静かにしてほしい」

と思いながら、同時にこう思った。

「確かに人は、頭でわかっていてもコントロールできないことがあるな」。

自分にも身に覚えがあるので、
気づいていても正しく振る舞えなかった
マシンガンお母さんを許すことにした。

一度立ち上がった男性は、
さっさと退席していなくなった
母子を呆然と見送って、一瞬迷ったのち、
元の席に着席した。

でも、母子が座ていた角席には
座ろうとしなかった。

そこに男性の微妙な感情が流れているのを感じた。

・・・

頭でわかっていても、できないことありますか?

そういう時に、自分や他人を責めるのは簡単ですね。

でも、許すのはどうでしょう?

責めるというのは、最も簡単な方法です。

許すという方にチャレンジしてみては
いかがでしょうか?

そっちの方が100倍やりがいがあり、
100倍人間関係をよくするはずですね。

マシンガお母さんがいなくなったあとの空間は
話している人たちがまだいるのに、なぜか
静寂が流れているように感じて、妙に心地がよかった。

人生、悪い体験をすると、
それ以下はすべて楽に感じるから不思議です。

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