夏休みですね。
この時期になると大学生だった頃をよく思い出します。
大学は神奈川、実家は長野にありまして。
大学生の夏は実家に帰って、徒歩数分の所にある塾の夏期講習の講師をしていました。
私自身が、中学生時代通っていた塾です。
中学生時代は、「勉強はキライだけれど、塾に行くのは好き」という少年でした(笑)。
友達と塾に行く行為そのものがうれしかったり、先生と戯れるのが好きでした。
・・・勉強しに行ってたわけじゃないんですね(汗)。
いま考えてみると、親や学校の先生以外の年上の人たちと継続した関係を持ったのは、
塾の先生たちが初めてだったように思います。
個別指導塾だったので、多くて3人までの少人数で密な関係でした。
ときどき先生が辞めていくのが悲しかったり・・・。
社会での人間関係の入口でしたね。
それはさておき、塾の講師をしているときに、一つのポリシーがありまして。
それは
「俺は勉強を教えるのではない!勉強の心を教えるのだ!」
そう公言していました(笑)。
・・・エラそうなことを言っていますが、なんてことはありません。
塾にはマニュアル(テキスト)があります。
でも当時から、型にはまった作業というのが苦手でして。
いつも脱線しながら教えていたので、型どおりにできない言い訳に
先ほどの言葉を使っていたのでした。
当時、学校の先生になりたいとか思ったことはなかったのですが、
今講師業をしていて思うのは、「人に何かが伝わっていく」面白さは、
当時の経験がベースになっている気がします。
・・・
13年前と比べて、傾聴を売りにしたビジネスをするライバルも増えてきた昨今、
「俺は傾聴を通して何を伝えたいんだろう?」
そう考えてみると、ものすごい強固な思いがいまあります。
今の私が伝えたいもの・・・、それは、
「傾聴の心!」であります!
それじゃ大学生の頃と変わらないじゃないかと突っ込まれそうですが(笑)、
もうちょっと詳しくいうとこんな感じです。
一言で「伝える」「教える」と言っても、いろいろな広さと深さがあります。
例えばこんな感じです。
1.傾聴というものが世の中にある事を伝える(紹介者)
2.傾聴とは何かを伝える(説明者)
3.傾聴の大切さを伝える(プレゼンテーター)
4.傾聴の練習方法を伝える(トレーナー)
1~4は過去に私自身お伝えしてきたことで、今でも講座の中で伝えていることでもあります。
でも、いま(そしてこれから)私が伝えたいことは、それではないなと思っています。
私が一番伝えたいこと・・・
それは、
「どうしたら傾聴が身につくか?その道筋」
いうなれば、傾聴のライフプランナーもしくは、
大きく出ると傾聴の伝道師でしょうか。
・傾聴というものがあるという事実だけのレクチャーではない。
・傾聴とはないか、過去の偉人たちの研究成果のレクチャーでもない。
・傾聴からも個人的に経験させてもらった大切さの伝達でもない。
・傾聴の中にあるスキルの反復練習だけもない。
それらをすべて包括したうえで、
「こういう形でやっていくと、傾聴が身について楽になるよ」
という、傾聴が身につくプロセスを生活の中で実感してもらえる方法を
もっと伝えていきたいと思います。
要するに私がやりたいのは、傾聴のスキルアップにどとまりません。
人が幸せになる傾聴教育をしたいんですね。
まだ正式に発表できる段階ではありませんが来年に向けて、
傾聴サポーター養成講座のさらに人生を傾聴にしていくプログラムを初中です。
傾聴の知識、スキル、マインドをその人の「人生そのものにしていく」、
まさに傾聴の心全体を伝えていくプログラムです。
案はかなりありますけれど、まだ体系化できていないので、
また決まったらご紹介しますので、傾聴を人生に活かすことに興味がある方は、
楽しみにお待ちください。
まだ猛暑厳しいなかでありますが、すでき意識は来年の春に向いてワクワクしています。
とりあえず数年から10年、傾聴の伝道師としてそのことに取り組んでいくと、
つぎの新しい未来が見えてくる予感がしていて楽しみです。
これをお読みいただいている方の中にも何を教える立場の方がいると思います。
教えるという行為を通してあなたが伝えたいものは何ですか?
<お知らせ>
傾聴サポーター養成講座は、9月と10月に、
東京&大阪で3日集中講座があります。
傾聴の資格の取得が出来ます。
↓
http://bit.ly/2qJDa6f
■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)