深くする

あるところに、反省の弁を書いていた。

何についてか?

数日前、今まで発行していた無料のメールマガジンに、

PDFの冊子を無料でプレゼントし始めた。

そうしたら反響がすごい。

メルマガの登録者が平均して、いままでの何倍にもなっている。

もうメルマガを発行し始めて10年ほどたつ。

「なんでもっと早くやらなかったんだろう」

と強く反省した・・・。

と、書いた。

・・・そこまで書いて、ある疑問がわいた。

反省は「強く」するのだろうか?

それとも「深く」するのだろうか?

辞書で調べてみた。

そうしたら「強く」「深く」どちらでもいいそうだ。

・・・

細かい言葉が気になる性格で。

作文中なのに、そんなどうでもいいことに

また意識を奪われながら、

傾聴を伝えているときの、自分の姿がふと頭をよぎった。

うなずき、あいづちをの入れ方を伝えるとき

私はうなずき、あいづちは「強め」に入れるといい続けてきた。

でも、最近、表現を改めて

「2段階深く入れる」というようにしている。

なぜなら、うなずきあいづちで大切なのは

「強さ」ではなく「深さ」だと思うから。

でも「強さ」は声の大きさで計れるから、

やりかたを伝えるのは簡単だけれど、

深さを伝えるのはなかなか困難だ。

どうやったら深くなるか?明確な答えない。

それどころか、

何をもって「深い」と判断するのか基準もあいまい。

でも何となく「深く」という表現の方がしっくりくる。

そしてなぜ、

反省は「深く」という表現を使うのだろうか?

・・・

「深さ」は何によって決まるのだろう?

その答えは自分の中に何となくある。

反省でも、うなずきあいづちでも、共通して言えるのは、

「深さ」とは「感じる強さ」と同じ意味。

「深さ=感じる強さ」。

想像してほしい。

強く感じてない状態で発せられた反省の弁は、

軽く聞こえるだろう。

同様に、どう応答するのが正しいだろうか?と

頭で考えながらいれている

うなずき、あいづいちも、軽くなる。

人間は、「考えて」いるときは、「感じる」がおろそかになる。

傾聴のスキルは、正しいスキルを瞬時に選んで

応答するためのスキルではなくて、

相手と向かいながら、自分が感じたことを表現し、

誠実にやり取りするためのスキル。

「傾聴=感じ方の練習」

だから自分を深く感じ、感じたことをそのまま表現できる人ほど、

話を深く聴けるよき聴き手となる。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「強く応答するのではなく、深く応答する」

これさえできれば、

聴き上手になれる日はそう遠くない。

自分の心を深く見つめられれば、

人の心も深く受け止めることができる。

<お知らせ>

深い聴き方の練習。

傾聴1日講座。

6月17日は満席になりました。

次回、7月5日または15日にお越しください。
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