「傾聴と記憶術、どう関係があるんですか?」
傾聴と記憶法の両方を教え始めて7年目。
受講者さんからよく聞かれる質問です。
内心きっと、生活に困って
いろいろな講座講師に手を出しているだけ
と思われているのかもしれません(笑)。
でも、
「記憶する」
ことと、
「話をちゃんと理解する」
ことには、明確な共通点があります。
その共通点を一言でいうなら、
「強く印象付ける」
ということです。
「インパクトを残す」
といってもいいでしょう。
脳みその中に、
強くインパクトが残ったものが「記憶」され、
心の中に、
インパクトが残ると、
相手の気持ちが理解できる
「傾聴」になるこというわけです。
そして、当たり前のことですが、
「脳」と「心」は同じもの。
では、どうすれば
インパクトが残りやすいかというと、
「感情が動く」
ことによって、
インパクトが残りやすくなるわけです。
「えっ!」「おおぉ!」「はぁ~」「なるほどぉ~」
「面白い!」「びっくりしたぁ!」「そりゃないだろう!」
「うわぁ~、そんなことあるのぉ~」「それはひどい・・・」
ポジティブ、ネガティブ関係なく、
感情が動いたことが、記憶され、理解されます。
自分の中の感情の取り扱い方を鍛えることによって、
記憶力はよくなるし、傾聴力も上がります。
これが、私の実体験です。
なので、
「傾聴と記憶法は、まったく同じもの」
であります。
もちろんそれには、訓練が必要なわけですが、
何をする訓練をするかというと、
主に2つの訓練をします。
訓練の一つは、自分の感情に気づき、
感情そのものを豊かにしていく訓練。
「自分は感情があまり豊かではない」
と自称する人の多くは、
「感情がない」
のではなくて、
自分の中に感情がちゃんと流れているのだけれど、
そのことに
「気づけない」
あるいは、
「捕まえることができない」
だけのことがが多いのです。
自分の感情を自分で取り扱えるようにする訓練が一つ。
そしてもう一つの訓練が、
頭の中でイメージしたり、
実際に目で見ることができる「事柄」と、
心で感じることでしか理解できない、
目に見えない「感情」。
この「事柄」と「感情」をしっかりと分けて
取り扱えるようにする訓練。
事柄は事柄として理解し、
感情は感情として理解する。
たとえば傾聴でこれができれば、
無意味な事柄へのオウム返しをしなくなり、
必要な感情への応答が可能になります。
・・・
・「事柄」をイメージしながら、感情をより強く動かすことができれば、記憶力が上がる
・言葉の中から、その「事柄」について、どのような「感情」をその人が持っているかに注力して聴けば傾聴の共感的理解
です。
ということで、
1.脳と心にインパクトを残す
2.事柄と気持ちの違いを知り、しっかり分けて取り扱う
この2つが、記憶力と傾聴力の主な共通点になります。
このように、
表面的には別のことに見えても、土台となる
「共通する根っこ(主訴)」
は同じということは多々ありますね。
・・・ということで、
生活に困っていろいろな講座の講師に
手を出しているわけではありませんので、
あしからず(笑)。
<お知らせ>
本当に相手を理解する。
主訴の聴き取りにつながる傾聴に興味がある方は
傾聴1日講座で聴き方を学んでみてはいかがですか。
↓
http://bit.ly/2qvtDuo
<お知らせ2>
脳に強いインパクトを残すことで、
たった2日間で250個以上の単語を覚えられる
資格試験を受ける方にも最適な
記憶法講座は12月2日から二日間開催です。
↓
http://bit.ly/2hBL8Fi
<お知らせ3>
最後に、
物事を論理だてて、しっかり「分けて」
理解する力を身に着けたい人には、
講座は11月11日、飯田橋で開催の
思考整理のノート法
「マインドマップ」
がおススメです。
↓
http://bit.ly/2o4V1l7