「本音を聴きたいのに話してもらえない」そんな経験はないでしょうか?
先日、夕方からの飲み会の前に時間が余ってしまい、近くの喫茶店で時間をつぶしながら、アイスコーヒーを飲んでいました。
別にその時は何ともなかったのですが・・・、
私は、知る人ぞ知るコーヒー好きです。
でも・・・
ちょっと汚い話で恐縮ですが、特にアイスコーヒーを飲むとお腹が下りやすくなるほうでして(汗)。
ダイエット中などはその性質を逆手にとって、「アイスコーヒーダイエット!」なんて冗談でしたりしています(笑)。
それは、さておき・・・、
飲み会が始まってチョットしたら、案の定、おなかが痛くなってしまい大きい方のトイレに入ったのでした。
すると入れ代わり立ち代わり、小のほうに人が入ってくるのです。
一人で来る人だけでなく、もう帰るのか、2人で会話しながら入ってくる人もいます。
みなさんすでにお酒が入っているようで、結構にぎやかで、聞こうとしなくても、大きな声で会話が聞こえてきてしまいます。
その内容を聴いていると、「本音、出てるなぁ~!」と思うものがたくさんありました。
断片的な情報しかないのですが、たとえば、女性たちと飲んでいると思しき男性がもう一人の男性に言いました。
「あの二人、滅茶苦茶おもろい!女子プロレスラーになったら絶対人気でる!」
・・・いったいどんな会話から女子プロレスラーを連想させたのか???
気になるところでありますが(笑)、きっと面と向かって本人には言えないだろう本音でしょう。
また、こんな人たちもいました。
先輩か上司と思しき年配の男性が、若い男性社員に言いました。
「辞めるなら、そのときは必ず言え。付き合いの長さは関係ない。相談に乗るから・・・」
短い言葉の中に、二人の関係性が浮かび上がってくるような、人前ではきっと言えない本音トークであります。
そんな本音トークを聴いているうちに、腹痛と闘いながら、疑問がわいてきまして。
「なんでトイレだと本音で話せるんだろう???」
と。
・・・
どこでも、誰にでも本音を話せる訳ではないですよね。
相手が誰か?も重要ですし、場所的(シチュエーション)な条件が整わないと、本音って話せませんよね。
そこでちょっと、本音を話せるための条件を考えてみました。
例えばこんな感じです。
a.差しさわりがある人がそこにいない
b.秘密が守られるという安心感がある
c.批判や避難、不要な意見を言われない状況
d.かしこまりすぎないシチュエーション
e.開放的に感じる場所
f.本音で話し手もおおごとにならず、聞き流して水に流してもらえる
・・・他にもあるかもしれませんが、だいたいこんな感じでしょうか。
トイレという閉ざされた空間は、そのすべてがある程度実現されているような気がします。
トイレは開放し水に流す場所ですし!(<おいおい(汗))
・・・
日常生活を送っていると、本音を話してもらいたいのに話してもらえないことはないでしょうか?
そんな時はもしかしたら、a~fのどこかの要素が足りないのかもしれません。
私も娘の本音を知りたいと思いながら、なかなか聞けずにいるうちの一人です。
たとえば社長さんがいくら従業員の本音を聞き出したくても、社長さんはもろに「a.差しさわりがありそう」ですし、b~fも怪しいそうです。
昔の、みんながお酒を飲んだ時代なら、無礼講といいながら「飲みニケーション」で、開放的な雰囲気の中で本音を聞き出すことも出来たかもしれません。
でも、いまはなかなかムズカシイですね。
お酒を飲む人が減っていることもありますし、聞いた話を大きな心で水に流せるような度量がある先輩たちも少なくなったのかもしれません。
・・・
「本音を話してもらえる場づくり&関係作り」というのは、カウンセリングや悩み相談に乗るのに似ています。
心理カウンセリングの場合は、本音を話してもらうだけなく、自分の内面世界、無意識の奥深く見眠っている「本心」を安心して見つめてもらいたいわけですが、本質は同じでしょう。
a~fが満たされると、本当の自分になれるのでしょうね。
なかなか腹痛が収まらなかったおかげで、トイレの中でたくさんの本音トークを聴くことが出来ました。
言い方に語弊がありますが、カウンセラーとして「トイレのような存在になれたらいいのに!」と一瞬思った次第です(笑)。
「本音を聴くには、トイレのような存在になる!」
これが今日の結論であります!
・・・と、タイトルからすると、今日のBLOGの内容は詐欺的でオチがきれいではありませんでした。
あまりにも内容がない今日のBLOGに失望した方は、どうぞこれを読んだことは、水に流して忘れてくださいm(__)m。
おあとがヨロシイようで・・・ (笑)
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