↓前回までの内容
傾聴ロールプレイのシェアリングの進め方(1)
傾聴ロールプレイのシェアリングの進め方(2)
いつもありがとうございます。
久しぶりに入った朝風呂が、とても気持ちよく感じた、岩松正史です。
傾聴のロールプレイ(RP)練習の中で一番大事なのは
練習会そのものが「傾聴に包まれている」ことです。
今回は納得感があり、傷つけない
傾聴練習会をするための
フィードバックの仕方の最終回です。
「(5)指導者(ファシリテーター)からフィードバックする」
が終わったら「先生から指摘されてしまった」
にならないように、
フィードバックした内容について、
本当にどれくらい納得していて、
自分事として必要と感じているか?
聴き手役の「受け止め」具合を
しっかり確認しましょう。
そこに納得感があれば次の
「(6)次の課題を仮決める」
に進みます。
今回のRPでわかった自身の課題について、
次回は何を課題に設定してRPをするか確認します。
RPが終わったばかりのホットな今の気持ちの状態で
決めることに意義があります。
可能であればメモしておきましょう。
たとえば
「今日よりも、もっと深く寄り添って聴く」
などです。
実際には次回、RPの際に課題を変えてもいいのですが
毎回、いきあたりばったりにならないよう、
前の回に決めた課題を確認してから、
今回の課題を決めます。
・・・
課題が決またら
「(7)次回の課題の確認」に進みます。
具体的に何に取り組むか
具体的な行動を確認しておきます。
要する次回は「何を試すのか?」
という行動の確認です。
「今日よりも、もっと深く寄り添って聴く」
という課題であれば、
どの行動をもって
「深く寄り添えた」ことになるのか?
何が出来なかったら
「深く寄り添えた」ことにならないのか?
行動に置き換えて確認します。
具体的なものでなければ努力しようがないので、
イメージ化できる具体的なものにしましょう。
たとえば
「今回よりも、たくさん話しかる量を減らす」
「あいづちの息を長くする」
などです。
・・・
最後にその行動計画が現時点で
スッキリと納得感があるかどうかを
確認する「汎化」です。
「先生から言われたから、仕方なく課題にした・・・」
では意味がありません。
つねに相手の受けとめ具体に関心を持ちながら
スッキリしないところについては
やり取りしながら決めていきます。
RPが終わった直後に課題を明確にしておくことで、
次回のロールプレイまでの
日常生活での意識も変わり、過ごし方が変わります。
練習会の時間よりも、それ以外の
時間のほうが長いわけですから、
RP内での課題を明確にして、持ち帰ってもらいましょう。
このように、傾聴練習会をより意味ある場、
安心して学べる場にするためには
・感想や指摘の場で終わらせないこと
・相手が受け取りやすいような伝え方の練習の場にもなる
特に聴き手役の人は、自分がうまくできていないことを
自覚している場合が多いので
傷に塩を上塗りするようなことにならないよう
聴き手役に対して工夫した伝え、
かつ課題を濁さずいかに明確に伝え持って
納得して持って帰ってもらえるか?
ロールプレイ練習会では、
オブザーバーやファシリテーター傾聴力の見せどころ。
私が傾聴を学び始めたこころは、
聴き役よりもオブザーバーのほうが
練習のやりがいがあり緊張したものでした。
・・・
3回にわたり、フィードバックの
仕方をお伝えしてきました。
どうぞ、皆さんの集まりでも安心して
学べる傾聴練習の場づくりをしてみて下さい。
<お知らせ>
どこかのカウンセリングスキルの学校や
傾聴の学び場で予期せず傷ついてしまい
フォローもしてもらえなかった経験がある方には、
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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)