いつでも、いましか

特別なことがいつでもできるというのは素晴らしい。

・ハワイに「いつでも」行ける

・ミシュラン3つ星のレストランに「いつでも」いける

・数学の難問を「いつでも」簡単に解くことができる

特別なことがいつでもできれる人は、

相当能力は高いだろし、相当セレブですばらしい。

そんな生活ができたら、どんなにか素晴らしいだろう。

やはり、

特別なことがいつでもできる

というのはやはり素晴らしいことだ。

でも現実はどうだろうか?

特別なことより、より身近で簡単なことほど、

「いつでもできる」と思いがち。

ダイエットを始めても

「いつでもできる」と思うから

今日は遠慮なく食べる。

(罪悪感に引きずられられながら)

散らかってきた自室の掃除も

今日でなくても「いつでもできる」から先延ばしにする。

子供と週末に遊ぶのも、

いまでなくても「いつでもできる」と思うから、

今日は仕事に向かう(<私のことか・・・(汗))

とにかく、簡単なことほど

「いつでもできる」と思いがちて、

いまはやらない。

・・・

「いつでもできる」の対極にあるのが

「いましかできない」だろう。

「いましかできない」思うと、体が実によく動く。

旅の途中めったにお目にかかれない

御馳走にめぐりあえば、即決して食べまくる。

バーゲンセールは今日までと聞けば、

本当に必要かわからない品物でも

商品をカゴに放り込む。

また、変な例だが、

もし、わが子の命が明日までだと知ったら

きっと今日一日、片時も離れず、

ずっとそばにいるに違いない。

とにかく

「いつでもできそう」なことは、

「いましかできなさそう」なことに

常に負けて、あとまわしになる。

でも冒頭で述べたように、

一見、そとから見たら特別なことを、

当たり前にたやすく出来る人というのは、

実は、それば「いつでもできる」ようになるまでに、

「いましかできない」を罪な重ねてきた

人なのではないだろうか?

知り合いの10個ほど会社を持っている会長さんは、

いまでも些細な仕事も、先延ばしするのが大嫌いだ。


・明日でもできる仕事を、今日中に終わらせる。

・明日もいるだろう子供との関係を、今日も深める。

・明日からはじめめてもいい勉強を、あえ今日やる。

一つ一つは小さく見えても、

「いつでもできそうなことを、あえて今日やる」

が積み重なると「明日のいま」が変わる。

そう思うのは私だけだろうか。

・・・

「明日ありと思う心の仇桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」

9歳の時、親鸞聖人が詠んだと伝えられる和歌。

仏門に入る決心をした親鸞聖人は

天台座主の慈円を訪ねたが、

そのときはすでに夜。

明日また出直しく来るように言われたとき、

この和歌を詠んだらしい。

「美しく咲いている桜も、明日も見れるだろうと安心していると、夜のうちに散ってしまってないかもしれないよ」

「いつでもできる」は先延ばしたいときの常とう手段。

すべてについて、いましかできないとは思えないだろう。

でも今日、たった一つ多くやれば、

きっと未来のあなたは、

今よりずっと、素晴らしい人生を

歩んでいるに違いない。

将来より良く生きている自分を信じれば、

自分を生かしたくなるもの。

それもまた「自信」です。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「未来へのよきイメージが、自分を生かす」

今日から新学期が始まるところも多いでしょう。

特別そうな一日だからこそ、

今日一日、いつでもで出来そうなことを一つ選んで

やってみませんか?

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