傾聴はビジネスに使えない?のウソ


いつもありがとうございます。

秋葉原にいるとなぜかちょっと緊張する、岩松正史です。
・・・

「傾聴なんてビジネスでは使えない。コーチングを教えてくれ!」

昔いわれて戸惑いました。

当時は反論できる知識も経験もなく、
自分にくやしい思いをよくしたものです。

傾聴がビジネスに使えないという人の
言い分はこうです。

・うなずき、あいづち、オウム返しして何になる?
・ビジネスでは気持ちなんて関係ない。具体的に何をするかが問題だ!

でも考えてみてください。

そもそもビジネスの
最終ゴールはどこでしょうか?

お客さんの希望を叶える、

「顧客満足」

あるいは、

「不満の解消」

でしょう。

では満足とか不満とは何でしょうか?

それは人が「感じている」ことです。

この「感じている」の部分を
「気持ち」と訳してみてはどうでしょう?

ビジネスでは「気持ち」は
関係ないという人は、
「気持ち」という言葉の響きに囚われて、

形容詞(うれしい、たのしい)と
勘違いしているだけです。

傾聴して何になる?
という人は

傾聴のただの「入口」を
傾聴の「全体」と勘違いしているのです。

傾聴にはレベル(段階)があります。

・レベル0:聴く気がない
・レベル1:形だけ傾聴風味(うなずきするだけ、吐き出させる、黙っているだけ)
・レベル2:相手の気持ちを分かろうとして聴く
・レベル3:聴き手自身が自分に安心して聴く
・レベル4:ともに分かりあう

例えば野球に例にして
考えてみましょう。

野球の基礎として
走り込みやバント練習も必要です。

でも、走り込みやバントする姿を見て

「野球なんてくだらない」

という人はいないでしょう。

傾聴も同じです。

うなずき、あいづちが
傾聴ではありません。

それは、その先にある
分かりあう目的に向かうための
通り道にすぎません。

(まっとうなビジネスなら)
ビジネスは100%、
お客さんの「感覚を満たす」ことで
報酬を得ます。

何を提供するか?は、
感覚を満たすための
「手段」にすぎません。

手段を目的と勘違いすれば、
本質が分からなくなるのは当然です。

逆にいえば、

感覚さえ満たせれば、
方法は何でも(なくても)
いいときさえあります。

現実は何も変わっていなくても、
お客さんが納得してくれる
というケースです。

(経験したことがある人も多いのではないでしょうか?)

ビジネスは感覚を満たすのが目的だから、
いつも感覚に注意を払います。

そして、

相手の感覚(気持ち)を
わかろうとする関わり方が
傾聴そのものです。

「傾聴はビジネスに使えるか?」

その問い自体が古い
・・・というか間違っています。

「傾聴しないでどうしてビジネスが出来るのか?」

ということですね。

いかがでしょうか?

お仕事されている方は、
お客さんの感覚を満たそうとして
関われているでしょうか?

物やサービスを提供することが
仕事だと勘違いしていませんか?

もしちゃんと満たせているなら
無意識に傾聴をしているということです。

でも無意識だといつもは使えないので、
意識して出来るようにしましょう。

ときどきしか満たせないのだとしたら、
はじめから「感覚を満たそう」という
目的意識を持つことで精度が上がります。

「傾聴できないとビジネスはできない」

それが答えです。

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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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