交換条件をださない

おもに娘ですが子供とのやりとりの中で

私は、

「交換条件」

をだしたことがありません。

たとえば最近ですと小学校で47都道府県覚える試験がありました。

そのとき、

「もし満点をとったら100円をあげる」

という約束をしました。

「これって勉強させるための交換条件なんじゃないの?」

と、思うかもしれません。

でも違います。

さきにもう娘がやる気になっていたのです。

自分の夢に対して喜んで努力したら、そのことへの

ご褒美として100円上げることにしたのです。

あるいは、

「自分の願いに対して頑張れた娘の姿を
  見せてくれたことへの親としての感謝」

という意味も含まれています。

交換条件というのは、

まずこちらにして欲しいことがあって、

それを手に入れるためにだす条件のことでしょう。

47都道府県のテストで100点とったら、

それは素晴らしいと思いますけれども、

とらなくても別にわたしは困らないので一向に構いません。

勉強に限ったことではないのですが、

わかりやすいので勉強のままの例で続けると、

ときどき目にするのが親が子に

勉強させたい(いい学校に入れたい)気持ちを隠し、

あたかもそれが子供の夢であるかのように

「頑張らないといい学校にいれないぞ!」

と、激を飛ばして頑張らせようとしている人を目にします。

子供に勉強を頑張らせるために、

なにか交換条件を出すということは、

子供のやる気以前に、親の頑張らせたいという

意思が入っているということですね。

別に親の意思が入っていけないとは思いませんが、

自分の願いなのか?それとも子供の願いなのか?

区別はもっておきたいものです。

「自分がそう思っているのではなく、
 相手がそう思っている」

と思いただる心理もときどきここでご紹介する

防衛機制の「投射」

です。

自分の欲があると認められない時に、

あたかも相手がそれを欲していると言い訳したくなる心理です。

「頑張れたらご褒美」

といっていても、

自分の欲を満たすための交換条件になって、

その自分の欲に気付いていなければ投射です。

・・・

書きながら気づいたのですが、

どうやら私は先ほどウソを書いてしまったようです。

「娘に100円あげるといったのはさきに娘がやる気になっていたから」

「娘の夢がかなう姿を見れたことへの感謝」

と、書きましたが、

実際はそうはいっても娘がやる気になるより以前から、

娘の成績がよくなることを

どこかで願っている自分を見つけました。

娘のためではなく、

自分のために100円あげたかったんですね。

「人のため」や「感謝」という一見きれいな言葉には、

実はおおくの結構危うさが潜んでいます。

なおせるかどうかよりまず先に、

そういう自分に気付きましょう。

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