あいづちを入れる練習が必要な理由(2)

いつもありがとうございます。

きのう、おとといのBLOGの続きを投稿するのを忘れた、岩松正史です。

今回は前回の続きです。

↓前回
http://bit.ly/2XRC8Bf

傾聴ではなぜあいづちの練習が必要なのかについて
以下の2つの理由を説明してきました。

・理由1:アウトプットに慣れる練習として必要
・理由2:感情を飲み込むクセをとるため

今回は残り2つの理由をご説明します。

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理由3:共感で関わる練習のため
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傾聴のあいづちは、
ただ入れるのではありません。

傾聴で必要なのは同感や同調ではなく
「あなたは本当に~である」
という姿勢で、

自分と人の違いを認める
共感で関わるあいづちです。

共感とは何かを理解したうえで
トレーニングをしないと、
ただの日常会話になってしまいます。

あいづちで共感を示すことが出来ないと
先に進めないので、あいづちで
しっかり関わる練習が必要です。

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理由4:「入れる」あいづち→「出てしまう」あいづちへ
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あいづちがあるレベルまで達すると、
あいづちでは本当に深くは寄りそえていない
自分に気づき、疑問がわいています。

そこまで来たら

「入れるあいづち」

から

「出てしまうあいづち」

に変えていく時期でしょう。

「出てしまうあいづち」こそ
感情的に本当に近くにいるときに
出る深い聴き方になっている証拠の一つです。

そのためにはここまでご紹介してきた、

1.アウトプットに慣れている
2.感情を飲み込むクセがない
3.共感で関われる

が出来ていないとできません。

「出てしまうあいづち」とはなにか?

・話し手がいまいる情景を思い浮かべながら

・でもそれはあくまで自分の想像(同感)であると気づきつつ

・決めつけたり分析をしてはいない

・出てくるあいづちには「あなたはそうなんですね」という共感のニュアンスを十分に含みながら

・でも冷たくなく、暖かい本気の他人事としてそこにいる

・話し手の感情という名の大海原を、一緒に揺れて漂っている感覚

・その中で自然と出てくる、聴き手である自分が「感じているまま」出てきてしまうあいづち

この傾聴の土台が整ってから
自然と出てくるあいづちこそが
より深い傾聴へとつながっていきます。

傾聴の基本練習「あいづち」は
傾聴力を上げるための基礎作りであり、
家の建築で例えるなら土台作りです。

あいづちが浅いまま他のスキルを乗せていくと、
軽かったり、違和感が出てきます。

まずはちゃんと意識して、
共感のあいづちを入れられるようにしましょう。

それが傾聴力アップの一番の近道です。

<お知らせ>

3種類のあいづちの練習をする
全国で122人が活躍中の
認定傾聴サポーター養成講座は
6月26~28日飯田橋で開催です。
 ↓
http://bit.ly/2qJDa6f

<<編集後記>>

昨日の夕方まで
傾聴心理士の講座を東京で開催し、
そのまま新潟に移動してきました。

きょうは新潟市内で傾聴1日講座開催です。

昨年初めて来た新潟に
2年連続で来れてうれしいです。

いま朝の6時50分。

ホテルの部屋でこれを書いています。

目の前には快晴の空の下に
大きな信濃川がゆったり流れているのが見えます。

癒されます。

今日もいい一日をお過ごし下さい!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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