いつもありがとうございます。
スマホの充電はいつも満タンにしておきたい岩松正史です。
以前、就労支援施設で働いていたときのこと。
施設の代表の方が、所属する
臨床心理士さんの不満をもらしていました。
「あの人(臨床心理士)に預けると、抱え込みすぎて離してくれなくなる」
臨床心理士さんは就労の専門家ではなく
心の専門家ですから就労につなげたい代表と
個人を守りたい臨床心理士さんの間で
立場のちがいがあるようでした。
医療用語で全治とはいえないけれど
ある程度回復した状態を「寛解」といいます。
メンタルケアにおいても職場復帰の
目安は寛解といわれます。
だいたい7割くらいの回復で
職場復帰を検討することが多いようです。
個人的には心理カウンセリングも
寛解でいったんおしまいにして
つぎの段階に進めた方がいいと思っています。
緊急時には安全を守るための
無菌シェルターは必要です。
でも完全無菌室の中にいすぎると、
抵抗力が落ちて無菌室以外で生きられなくなってしまいます。
カウンセリングがもつ2つの機能には
・解決機能
・抱える機能
があります。
私は「抱える」機能がより重要だと思っています。
ちなみに、
ここでいう抱える機能とは
カウンセラーがクライアントをか抱えて
保護してあげる方の抱える機能ではありません。
問題を抱えていても日々の生活を
送れるようになるように支援するという意味です。
解決機能にこだわりすぎるといけない理由は、
80%~100%完全回復をめざしても、
なかなか到達せず現実社会との乖離が広がってしまうからです。
いわゆる浮世離れしてしまうと、
戻ることは困難になります。
抱え込みすぎるカウンセラーに対する注意点は
クライアントのためといいながら実はカウンセラー自身の
満足のための共依存関係になっている可能性があります。
親切にしすぎることは逆にクライアントの
自立を妨げるている可能性があります。
子離れできない親との関係に似ています。
社会は無菌ではありません。
菌がある中でもその現実とつきあいながら
生きていかなければいけません。
カウンセラーの人は抱え込みすぎてないか
チェックしましょう。
そしてもし抱え込みたいなら、
その抱え込みたい気持ちはどこから来ているのか?
抱え込みたい気持ちを傾聴し
自分と対話しましょう。
無菌室に入れつづけてはいけません。
突き放せということではなく、
自立のプロセスの上に乗せましょうという意味です。
菌がある世界に戻れるような支援をしましょう。
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講座の最中よりも、講座に参加していないときの
過ごし方の方だ大事です。
自分自身をクライアントと見立てて
練習台にしながら問題解決のプロセスを
体感的に理解していただきます。
自分に傾聴出来れば
他人にも傾聴がしやすくなります。
楽しく頑張ってください。
きょうは同じ会場で講師向けの
勉強会をしてから夕方東京に帰ります。
今日もいい一日をお過ごしください!
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