悲しみにくれる人にかけてはいけない言葉

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いつもありがとうございます。

4週連続都内泊するか悩んでいる、岩松正史です。

きのう女優の竹内結子さんが亡くなったという
ニュースが流れてきました。

驚いた方も多いのではないでしょうか、
ご冥福を祈りいたします。

正直にいいます。

私は、テレビドラマは基本見ないので
竹内結子さんが誰かよくわかりません。

道ですれ違っても気づかないでしょう。

お名前が分かる程度しか知りませんが、
人気の女優さんだったことくらいはわかります。

今回私がこの記事を書こうと思ったのは
竹内結子さんの訃報に知ったかぶりをしたいのではなくて、
その件についてやりとりされているSNSのコメントたときに
おや?と気になったことがあるからです。

詳しいことはまったく知りませんが、
タレントのイモトアヤコさんが
竹内さんと親しかったようですね。

そのことについて心配をするコメントが
SNSでたくさん流れているのが目にとまりました。

その中に気になる同じ種類のコメントが散見されたので、
今日はそのことについて書こうと思います。

気になったコメントとは

「イモトさん、大丈夫ですか?」

です。

イモトさんを気づかうつもりのコメントで
それを発信している本人には悪気など全くないのはわかります。

でも、冷静に考えてみてください。

・大切な家族や知人をなくされた方
・大病を告知された方
・人生の岐路に立たされている方

そういう方が、大丈夫だと思いますか?

思わないですよね。

ではなぜ大丈夫だと思えないのに
「大丈夫?」と声をかけたくなるのでしょうか?

そこにまさに危険性があります。

悪気がないのに、心配しているだけなのに
その声かけがかえって当事者に負担になってしまっているとしたら
声をかけた本人も不本意でしょう。

嬉しいこと、悲しいこと、驚いたこと・・・。

人間誰しも感情が動いたらそのことを
吐露したくて仕方なくなるのです。

今回の出来事だと竹内さんの
訃報に「驚く」という感情が動きます。

またそのことによりイモトさんに対して
「心配」という感情が動きます。

その自分の中動いた感情を
どこかで処理するため吐露したくなるのです。

もちろん本人に悪気はありません。

でも何かを言いたくてたまらない
自分になってしまうのです。

すると

相手のためになるかどうかにかかわらず、
声かけをしてしまいます。

想像してみてください。

悲しみのどん底にいて何も考える余裕がないのに、
誰かに大丈夫かと声をかけられたら
やはり応答をしなくてはいけなくなります。

(もちろん応答できないときもありますが)

応答しなければいけなくなる作業そのものが
悲しみに暮れている本人には負担だと思いませんか?

また、その時もし「声をかけてくれた人に気をつかうなら」
答え方は当然「大丈夫」と応答するしかありません。

それは何かその人のためになりますか?

酷(こく)だと思いませんか?

確かに、気づかってもらったことで
あとからありがたかったと感謝されることもあります。

何もかかわりをもたれないよりは
いいということもあるかもしれません。

でも、

本当に気を使うなら「大丈夫?」という
意味のない言葉がけより本当にその人の支えになるような
かかわりが出来た方がした方も嬉しいのではないでしょうか。

まず悲しみに沈んでいる人に向かって
大丈夫と声をかけるのをやめましょう。

あなたの無意識は、当事者から
「大丈夫」という返事をもらうことで
自分の感情をいやしたいのです。

あなたが吐露したくなった感情は
しばらく自分の中で抱えましょう。

当事者であるご本人は、
あなたが抱えている感情の何10倍、何100倍もの
苦しみ、悲しみを抱えながら今まさに過ごしています。

声かけをしないことこそが相手を
サポートすることになることもあるのです。

あなたの感情の責任を一番つらいはずの当事者
解決してもらおうとするのはやめましょう。

こちらがかけるいい言葉が見つからないときは、
相手も言葉をかけられても迷惑なときだったりします。

黙っているという親切があります。

私がお勧めのひとつの方法は、
渦中に声をかけるのではなく、
それから1カ月~2カ月したときに

「その後いかがお過ごしですか?ちょっと私が勝手に気になっていたもので」

くらいの重くない感じで声をかけてみてはいかがでしょうか。

ちょうどそれくらいの時期に、
ふとそれまでの緊張状態が緩んでくると同時に
気持ちが抜けて孤独を感じている人もいます。

心配してもらう気持ちそのものはうれしいものです。

今回この記事を書いたのはSNS上で
イモトさんを心配するコメントを書いている方を
非難したいからではありません。

その投稿を見たときに日常生活の中でもよく
大変な渦中の人に対して「大丈夫?」と
声をかけている場面はよく目にすることに気づいたから書きました。

(私は今まさに、このBLOGを書くことで自分の感情を吐露しています)

大丈夫ではないとわかっている人に
大丈夫?と声をかけたくなったらちょっと立ち止まり、
なぜその声かけをしたいのか自分の心の中を見つめてみましょう。

きっと自分の中に処理をしたい
感情があることに気づくはずです。

悪気がないからそこかえって
たちが悪いということにならないよう気をつけましょう。

<お知らせ>

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<<編集後記>>

土日2日間、水道橋で講師養成講座を開催していました。

5年間で40人。

本当にたくさんの方が傾聴を愛してくださり
それをまた伝えようと思ってくださることに感謝しかありません。

2日連続同じ会場だったため
今回も都内に宿泊をしました。

そして

今週末の予定を見たら、今週末も東京で研修です。

最近ビジネスホテルがとても安いので
また泊まろうかと考えているぜいたくな自分がいます(汗)。

今週末泊まれば4週連続週末は
東京に泊まっていることになります。

それははたして良いものか!?

でも、

夜中に家に帰っても
結局、早朝にまた出てくるだけですし・・・。

悩みます。

一瞬だけでも子供の顔が見られるのは嬉しいですが
泊まると泊まらないとでは体の負担はだいぶ違います。

週末までゆっくり悩もうと思います。

悩みもまた人生の一部!

今日は所用で都内に出ます。

今日もいい1日をお過ごしください!



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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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