話を聞きながら、あるいは
ドラマや小説を見ながら、
そこにいる登場人物の心の痛みがわかることがあります。
「あなたのツラサわかる!」
という感覚です。
俗にいう共感(≠傾聴でいう共感とは別)ですが、
相手の痛みを感じている時、
実は脳の中では、実際に痛覚系の回路が
作動しているのだそうです。
つまり、
本当に痛くなっているんですね。
この痛みを実際に感じるという反応は、
よく知らない相手にはあまり反応せず、
よく知っている人により強く反応することも分かっています。
(この実験は実際はネズミで行われたそうです)
家族など近親者に対してほど、
自分が痛みを感じて苦しくて
感情的な態度をとりやすくなるというのがよくわかります。
もう一つ面白いのは、
病気など何らかの理由で
痛みを感じなくなった患者(人)は、
他人の感情の痛みも理解できなくなった
という研究結果があります。
・・・
普段から
傾聴は他人の話を聴くことではなく、
「自分の心の声を聴く技術」
とお伝えしていましたが、
この研究結果からも、
自分の感情に鈍感な人は、
他人の感情にも鈍感で話が聴けないことがわかります。
他人のことよりまず自分のことですね。
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