相談の入り口を間違えない

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傾聴体験会(※ZOOM)
・5月11日(火)10時 
・5月18日(火)10時 ※追加
・6月2日(水)20時
https://bit.ly/340LrDl
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いつもありがとうございます。
エサ以上にエサの香り、岩松正史です。

書斎にいたら息子がやってきました。
算数の宿題を見て欲しいのだそうです。

息子はいつもわからないことがあると
すぐにやってきます。

同じ年頃の頃、私はなんかイヤで
よほどのことがないとオヤジに
質問なんかしませんでした。

素直に聞きにこれる息子は
天才だといつも思います。

それはともかく・・・。

「算数苦手〜」とプリントを差し出した息子。

テストしおわって間違ったところに
×がついているプリントです。

3桁の数字が2行に分かれて書いていて
下に線を引いて答えを下に変えていくやり方のかけ算です。
(なんていうんですかね?あの解き方)

みると半分以上バツがついています(汗)

(ほんとに苦手なんだな・・・)

息子をテーブルの前に座らせて
まっしろな紙に、まちがえた計算式を
一問書いて解かせてみました。

すると・・・

1ケタ同士のかけ算もまちがってないし
くりあがりもちゃんとできています。

(なのになんで間違えるんだろう???)

1問目は解きなおしをさせただけで
なにも教えることもなく正解を
導くことができました。

でも2問目を解いたときにまちがえまして。

それを見て原因がはっきりわかりました。

息子が計算が苦手な原因、

それは計算が苦手なのではなくて
「字が汚い」からだと。

とにかく字が汚い。

くりあがった数値のメモをちょこっと
うえに書いたりするのですが、

字と書き方が汚くて数字を読み間違えたり
どれがメモでどれが本当の数字か
ワケがわからなくなっているのです。

息子に一文字ずつていねいに
書くようにさせました。

そうしたら案の定、
解き方は1つも教えることなく
全問とくことができました。

息子がたくさん計算間違った原因。

それは計算が苦手なのではなくて
字が汚くて脳が混乱していただけでした。

もう一ついうならテストになると
あせって余計そうなるのでしょう。

メンタルの問題ですね。

・・・

カウンセリングをしているとたとえば
こんな相談が来ることがあります。

「離婚しようかどうか迷ってるんですけど」

そのとき思慮が浅いカウンセラーは
離婚の相談に来たと判断をしてしまいます。

離婚という言葉(事柄)に引っぱられ、
上手に離婚する方法を考えはじめます。

でも、それではあまりにも
問題の本質(主訴)を理解していません。

このクライアントの(いまのところの)主訴は、
「離婚」ではなく離婚しようかどうか
「迷っている」なのです。

迷っているということは、
何かの条件が整えば離婚したいかもしれないけれど、
べつの条件が整えば離婚をしたくない
のかもしれないということです。

だから「迷っている」というのです。

相談を受けるというのは離婚の方法を
考えることだけではありません。

むしろ根っこの主訴である
「迷っている」が解決できるなら
離婚以外の方法も十分にありえます。

問題と感じていることの全体を
理解しないままでは本当の支援はできません。

息子は当初「計算が苦手」といいました。
本質は「字が汚い」でした。

相談の入り口を間違えると
支援の質が落ちます。

本質がわかるまでじっくり
全体を理解するよう観察しましょう。

時期尚早に決めつけない観察法として
傾聴はとても有効です。

よかったらやってみてください。

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<<編集後記>>

毎朝うさぎにエサをあげるのが日課です。

とても私になついていていい子
・・・といいたいところですが、

ウサギが好いてくれているのは
私ではなく私があげるエサのようです。

ペレット(キャットフードをもっとちっちゃくしたようなつぶつぶ)を
袋から手でにぎってとり出して
おりの中のおわんに入れてあげます。

すると一目散におわんのエサにガッツきます。

ところが、

なぜかきのうはエサをお椀に入れているにもかかわらず
私の手ばかりペロペロなめてきます。

どうやらエサ以上に私の手のほうが
美味しそうだったようです。

今日もいい一日をお過ごしください!

■ 傾聴

体験会
傾聴1日講座(基礎)
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<岩松正史の著書>
・『その聴き方では、部下は動きません。』朝日新聞出版
・『聴く力の強化書』/4刷 自由国民社


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