1on1部下が話を聴いてほしいと思ってないときの対応はどう聴けばいいか

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いつもありがとうございます。
お題は「肉まん洗濯機とキリンの子ども」、岩松正史です。

1on1を導入している企業の方から以下の質問をいただきました。

「聴かれる部下の方から『聴いてもらうよりも具体的なアドバイスが欲しい』といわれました。でも1on1なのでアドバイスをしてはいけないのではないかと思うのですが、こんな時はどうすればよいでしょうか?」

1on1に限らず相談をうけるとき、
アドバイスはしないでおこうと思っているのに
傾聴では対応できないような気がして困った
経験がある方は他にもいるでしょう。

今回1on1に限っていえばこのような問題が
でてくるのには4つの原因が考えられます。

①部下が1on1を理解していない
②上司が1on1を理解していない
③上司の相談スキル(傾聴力含む)がまだ身についていない
④組織からの1on1の意図や具体的な指示や明示がない

まず③について、上司は「傾聴するか?アドバイスをするか?」の
2者択一の思考になってしまっています。

でも私の感覚では
「深く傾聴してから本人が問題に気づき具体的な解決策を見つけられるように関わればよい」
と思うのです。

相談をうけるスキルがちゃんと身についていれば
それは決してできないことではありません。

ですからこのケースの場合、
上司に相談を受けるスキルがまだ
身についてないということがわかります。

スキルをもっていない人に
「傾聴だけで聴かなければいけません」
などといっても仕方ありませんよね。

ですから、

傾聴を使って相談を受け切れないのであれば、
その場はアドバイスするのではないでしょうか。

(他に方法はありますか???)

①②④は問題の根っこが同じです。

1on1をやる意図、具体的な進め方などが
上司や部下にちゃんと伝わっていないケースが多く見られます。

(1)1on1をやる目的、目指すところ
(2)1on1でやるべきこと(その面談のゴール)
(3)具体的に何をしてよくて何をしてはいけないのかという決まりごと
(4)うまく進まないときの落としどころ

こういうものが理解されていなければ
上司が困惑するのも当然です。

つまり、

一見、上司と部下の間の
コミュニケーションの問題に見えるこの問題の主訴は、
組織側から意図する1on1の枠組みが社員に伝えてなかったり
伝わっていないというところに問題の本質があったりします。

「部下が話を聴くよりアドバイスが欲しいといわれたときどう対応はどうよいか?」
という質問も傾聴力をどう使うか問題の主訴ではありません。

「なぜそのようなことをいいたくなるのか?」という視点で
気持ちに注目してとらえると答えが見えやすくなります。

ざっくりいうとこの上司の主訴は、

「私は自主的にやっているわけではない1on1なのでどう行っていいのかわからないのです」

という大きな枠の主訴が見えてきます。

主訴の見立てが立つとなぜその状態に
追い込まれているのかという視点で
問題の本質をとらえられるようになります。

1on1は上司が自主的にやりたくてしているわけではなく
会社からやれといわれてやってるものです。

個人のコミュニケーションも能力うんぬんのとはべつの問題、
すなわち組織の枠組みの作り方、伝わり方の方が問題があります。

「私は部下にどのように接すればよいでしょうか?」
と一見コミュニケーションの問題に見えるこのケースにおいて

「何がなくなれば上司が一番楽になるのか?」

という視点で考えると組織と1on1を行う
上司とのすれ違いをなくすという方向性が検討に値します。

このように、質問をされた事柄そのものの答えを出すのではなく、
その質問をしたくなる気持ちの本質を理解し答えを考えましょう。

では、果たしてアドバイスをして欲しいと言ってきた
部下の心の主訴は一体何でしょうか?

ぜひ考えてみてください。

答えはアドバイスをするのがいいか悪いかとは
まったく別のところにあるかもしれません。

よかったらやってみてください。

<お知らせ>

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<<編集後記>>
息子にiPadで使えるメモソフト(絵描きソフト)を教えたら
絵を描くからお題を出してくれと頼まれまして。

はじめのうちはウサギとかクマとか
簡単なものを出していたのですが、
そのうちつまらなくなってきました。

なのでひねったお題を出してみました。

「肉まん洗濯機君とキリンさんの子供」
「メロンパン自転車君がクワガタをひいてる」・・・

ゲラゲラ笑いながら描いた息子の絵が
ホラー映画のようになっていたことは言うまでもありません(笑)

今日もいい1日をお過ごしください!

■ 傾聴

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<岩松正史の著書>
・『その聴き方では、部下は動きません。』朝日新聞出版
・『聴く力の強化書』/改訂2版 自由国民社


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