話をするときの最後の言葉「語尾」はとても重要です。
語尾はプラスの言葉で終わらせましょう。
その理由はいろいろありますが、2つご紹介します。
一つ目の理由は、
「脳は一番最後に使った言葉が印象に残る」
からです。
以前、新人看護師さんの傾聴研修の中で
「大切にしていること」
というテーマで話してもらいました。
すると、
一人の受講者さんがこういいました。
「出来るだけ朝は先輩よりも先に職場に着くように心がけているんですけれども、ときどき寝坊して遅れてしまいます。」
これでは大切にしていることよりも、
「寝坊して遅れる人」
という印象が残りませんか?
同じ事実でも語尾を逆にしてみたら
どうなるでしょうか。
「ときどき寝坊して遅れますけれども、出来るだけ朝は先輩よりも職場に着くように心がけています。」
この方が、ポジティブな印象が残ります。
ポイントは、
同じ事実なら語尾をプラス語で終わらせた方が、
プラスの印象が残るということです。
だから前の例のように同じ事実なら、
マイナスの言葉で終わらせないのです。
2つ目の理由は、
一つ目とも関係しているのですが、
人間は耳で言葉を聞いたときに、
「脳の半分はその言葉を誰が発したのか理解できない」
ということです。
つまり、
「あなた素敵ですね!」とほめられれば、
誰でも照れ笑いの一つくらいするものですが、
その「あなた素敵ですね」は、
他人から言われなくても、
「自分で自分に語りかけても脳は同じように喜ぶ」
ことがわかっています。
試しに鏡が近くにあればニコット笑顔を作って
「私って最高!」
と、鏡に映った自分に語りかけてみてください。
・
・
・
・
バカらしいと思ったでしょう(笑)
でも、
なんだか少しくすぐったいような、
頭に少し血が上るようなあたたかさを感じるはずです。
これは脳がちゃんとその言葉を受け止めたからです。
このように、
語尾をプラス語で終わらせることは、
自分の脳(=心)にとってとても意味があることなのです。
ですから、
話の語尾はプラスの言葉で終わらせた方が、
脳にとって得です。
もし日常生活でマイナス語を連発しているようなら
それはマイナスにとらえているから、
マイナスの発言をしているというだけでなく、
「マイナスの発言をしながら自分の意識をマイナスにしつけている」
ともいえるのです。
話の語尾はプラスの言葉でしめくくるようにすることで、
喜ぶ脳(=心)を育てることが出来ます。
語尾はプラスの言葉を使いましょう。
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