好きになってもらいたい人に、効果的な接し方

小学生の娘に「宿題をやりなさい」と

言ったことがありません。

本人が困らなくて

あとで騒いでこちらに迷惑がかからないなら

「どうぞご自由に」

という考えです。

(でもやると決めたのに
 ダラダラやっている時は注意します)

この時面白いのが、

「宿題めんどくさ~い」

と、ブツブツいっている娘に

「やらなくていいんじゃない」

「そんなにイヤなら無理してやらないほうがいいよ」

と、いうと

「そういうわけにはいかないの!」

とかいって、自らとりかかるのです。

・・・

4才の息子でも似たいような経験があります。

「夕ご飯食べな~い。いらな~い」

と、ずっとダダをこねている息子に、

「じゃあもう食べなくていい!」

と、きっぱり言うと、

「食べる!食べたいのぉ!」

と、逆のことをいいはじめます。

これはきっと「錯誤帰属」が関係しているのでしょう。

娘の宿題や、息子の夕食の場合、

「親への反発心」

から拒否していたわけなので、

「宿題はやらなくていい」

「夕食は食べなくていい」

いわれても、

「反発している自分」に矛盾しないために、

本人の意向を認めても

また逆のことを言いはじめたのです。

とにかく人は、

矛盾することが嫌いなんですね。

錯誤帰属というのは簡単にうと

「ロミオとジュリエット」

です。

両親から反対されればされるほどムキになり、

ムキになっている原因は親への反発心なのに、

目の前のこの人を愛しているからだと

思いこんでさらに燃え上がる・・・

と、いうやつです。

また、

つり橋の上で告白すると成功率が高い

という迷信のような物も

ドキドキの原因を高所なのか目の前の人が気になるのか、

ごちゃごちゃになっているだけという

錯誤帰属で説明できます。

ダイハード(アクション映画)の主人公と

ヒロインが必ずくっついてしまうのも、

同じ恐怖体験でドキドキを共有したから・・・(笑)。

人の心はいつも起きている現象に対して

心が不安にならないような

合理的な理由を探すのです。

・・・

ところで、

あなたが誰かに好かれたいと思ったら、

どうやったら好いてもらえるか知っていますか?

「プレゼントをあげる」

「親切にしてあげる」

普通そんな風に思いますよね。

でも、

錯誤帰属の視点から見るとこれは間違いです。

一番好かれやすいのは、

「してあげる」ではなく

「してもらう」ことです。

つまり、

「お願い事をして助けてもらうと好きになってもらいやすい」

とうことです。

なぜか?

相手の立場で考えるとわかりやすいかもしれません。

別に好きでも嫌いでもない人から、

頼まれごとをされて手伝ってあげたとしましょう。

すると心の中では

「なぜ自分はこの人を手伝っているのか?」

と、手伝うに値する合理的な理由を探しはじめます。

「嫌いだったら手伝うはずがない」
  ↓
「きっと嫌いではない」
  ↓
「好きかもしれない」
  ↓
「きっと好きなんだ」
  ↓
「大好きだ!」

・・・と。

ここまで極端になるかは別として(笑)、

実際に心はこんな風に動くわけです。

恋愛に限らず、

誰かとの関係をよくしたかったら

「何かあったら相談して」

と親切に振る舞うよりも

「これ手伝ってくれる?」

と手伝ってもらって

しっかり感謝を伝えるほうが効果的かもしれません。

確かに仕事ができる人って、

頼みごとが上手な人ですよね。

逆に人間関係が苦手な人は

お願いすることが苦手な人が多いような気もします。

一人で頑張るのではなく、

お願いするというのも大切な能力ですね。

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