小学校2年生のとき、
家の庭先で3つ上の兄と
とっくみあいのケンカをしました。
芝生のうえに投げ飛ばされ
横たわっていた私は、
とっさになぜか目の前にあった
トンカチを手にとって
兄めがけて投げつけました。
トンカチはもののみごと(?)に
その場を立ち去ろうとしてた、
兄の後頭部に直撃しました。
たいした怪我にはならなかったのですが、
兄が母に告げ口をして大騒ぎになりました。
・・・
当時のことを思い出そうとしても、
なぜケンカになったのか?
なぜそこにトンカチがあったのか?
まったく思いだすことができません。
覚えているのは事実ではなく
・兄に怒っていた感覚
・トンカチを見つけた際に、一瞬手に取るかどうしようかと迷った感覚
・後頭部に直撃したのを見て、「マジで!」と自分で驚いた感覚
・そして、兄がもう一度こちらにめがけて走り寄ってきて殴られるのではないという恐怖
という感覚だけです。
感覚が伴っている場面は、
くっきりと映像で思いだすことが出来ます。
人間の脳はきっと正負をとわず、
感情が伴わない出来事を記憶することは
できないの(しにくい)ではないでしょうか。
逆にいえば感情を伴った出来事は、
覚えたくなくてもずっと覚えている。
・・・
忍者といえば、いまでいうスパイのような存在ですが、
むかし伊賀の忍者は盗み出した情報を
手もとに文字で残すわけにいかないので、
自分の体を刃物で傷つけながら、
覚えなければいけない情報を記憶したのだそうです。
昔の人が痛みを記憶に使っていたとは驚きですね。
・・・
何かを覚えていたい時は、
感情が出来るだけ動く場面を
あえて作れば覚えやすいでしょうし、
負の感情と主に何かを覚えてしまった時には
その記憶を消そうとするのではなく、
それを上回る量と質のプラスの感情が動く
体験をつみ重ねるしなかいような気がします。
記憶力が落ちてきたな(そもそもないな)
と、思う人は記憶力の前に
感動力
が落ちていないか見直してみるのも
いいかもしれません。
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