コミュニケーション能力の中で一番大切な能力とは?

コミュニケーション能力の中で一番大切な能力、

それは

「誰かのために全力でしてあげる能力」

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ではなくて、

「お世話になる能力」

ではないでしょうか。

先日、数年ぶりにカウンセリングの研修に行きました。

最近は自分の仕事が多くて外部の研修を受ける機会がなかったので、

新鮮な気持ちで参加できました。

伝える立場だといろいろ気を使うこともありますが、

聴くだけだと楽でいいですね(笑)

出席して気づいたことは、

自分でも驚くくらい、講義している先生が言わんとすることが

よく伝わってきましたことでした。

別に先生の言葉を完ぺきに

理解したということではないのですけれども。

ここ数年は個別のカウンセリングは

年数件しか受けていないのですが、

個別のカウンセリングだけでなく

今までに自分が講座や研修を通して

出会ってきたたくさんの人たちとのやりとりも、

血となり肉となっていたんだと気づくことができました。

講義にはいくつか心に響いたことがあったのですが、

中でも一番印象的、、、といいますか、

改めてそうだなと納得したのが

「慈愛の大切さ」

についてのお話でした。

慈愛というと人を愛し慈しむこと

と、思われるでしょうが、

私の心にしみたのはその部分ではありません。

むしろ講師の先生が、

「愛を受けとることの大切さ」

を強調していたことに共感を覚えたのでした。

愛情、物、優しい言葉がけ・・・。

こういうものを誰かにあげることも素晴らしいですが、

素直に受け取ることはもっと大切な気がします。

素直に受け取れず謙遜したり、遠慮して断ったり、

受け取るのが難しいという人もいるかもしれませんね。

断って気分が良ければいいですけれど、

断ったあとで受け取れなかった自分にまたいやな気分になったり。

引きこもりの支援活動をしていたときから思っていたことは、

彼らの多くが人からの愛を受けとるのがとても下手でした。

社会経験が乏しく、一人だけの狭い世界で考え込んでも

よい答えなど出るはずもないのに、

考えて、考えて、考えて

一人だけで頑張ろうとして、

人からの支援を決して受けることをよしとしない。

親にも頼ろうとしない。

まあ頼りたくなくなったのにはそれなりの歴史があってのことでしょうが、

とにかく受け取ることが苦手な状態である人がとても多かったのは事実です。

他人に対して負い目があったり、

自分に自信がない自分との関係性が悪い状態だと

他者からの愛はなかなか素直に受けとりにくいものです。

だから愛情を受けとれるというのは

人生をよりよく生きるうえでとても大切な能力だなと思うのですが、

いかがでしょうか?

・・・

話は変わりますが、

数日前の夜、4歳の息子の横で寝ていたら、

たまたま寝返りをうった息子が私のほうに転がってきました。

そのとき息子の手がたまたま私の手に触れた瞬間

眠っているはずの息子が、

私の手をぎゅっと握りしめたのです。

それを見て思いました。

「人間は本能的に誰かに頼りお世話になる能力をもっている」

と。

そもそも人間は生まれた瞬間から、

他者のお世話になることで初めて生きることを許されている生き物ですよね。

逆の言い方をすれば、

他者のお世話にならなければ生きられない生き物とも言えます。

生まれたばかりの赤ん坊は、

他の動物のように自力で立って

お母さんのおっぱいをもらいに行かなくても、

その場にいて泣くという行動をするだけで、

向こうから餌を与えてもらうことができます。

泣くだけで餌がもらえるなんて、

きっと他の生き物が知ったらうらやむことでしょう。

人間はもともとお世話になることを

前提として生きているのです。

愛情を受け取る能力は後天的に身に着けるものではなく

誰でも必ず持って生まれているはずです。

でも年を重ねるにつれて

お世話になっていないふりをしはじめたり、

あるいは何かの理由で、

お世話になる能力にフタをして

使えない状態にしてしまうのです。

・・・

この話もまた、

私が普段お伝えしてしている

人間関係の鏡の法則がそのまま当てはまるのですが、

お世話になることに抵抗感がある人は、

本当の意味で「お世話」という素晴らしさがわからないので、

他人に本気でお世話することはできません。

(何を与えているのかわからないのですから)

さきほどの講義の先生の話でいうなら、

慈愛は人に与えるものと思うのであれば、

まずその慈愛を自分の肌で感じた経験がないと、

人に与えることはできませんね。

そして、

慈愛を感じられるかどうかは、

与える側の問題ではなく、

受け取る人が素直に受け取るかどうかによるところが大きいのです。

愛情やお世話とはなにか?

どうすれば与えられるか?

考えるのはやめましょう。

それは考えるのではなく、感じるものです。

誰かのお世話になりたければ、

お世話してもらう経験をたくさん積みましょう。

すると自然とできるようになります。

人間関係は自分と自分との

関係を映し出す鏡でしかありません。

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