先日、大好きな牛タン屋さんのカウンター席で
食事をしていたときのこと。
わたしの右隣で同世代の
サラリーマン風の男性が食べていました。
この男性、スプーンをつかってスープを飲むときに
「ズル・・・、ズル・・・」
と、大きな音を立てて飲むのです。
マナーとしてどうなのかなと、
気になってしまいました。
しかも、スープだけでなく、
茶碗に入った白米を食べるときも
「ズ、ズ、ズ、ズ~~」
と、
「ご飯って、そんな音したっけ???」
と思うくらい音を立てて食べる。
食事の最中、ずっとそれが気になって
おいしく食べることができませんでした(汗)
なぜかその時、その男性の左手の薬指が
気になってしまいまして。
・・・
べつに指輪をしていないからといって
結婚していないと断定するわけでもありませんし、
(わたしも結婚していても指輪はしていませんし)
その人の人間性のすべてが決まるわけでもありませんが、
なぜか、
指輪そしていなかった薬指を見て、
妙に納得したのでした。
イヤ、自分を納得させたかったんでしょうね。
「この人は結婚できないだろうな」と思うことで。
食事の食べ方だけで、人の善し悪しが決まるわけではありません。
もしかしたら、
何か人知れぬ事情があって音を出しながら
食べざるを得ない事情があるのかもしれません。
ものすごい他のいいところが、
この男性にもきっとあることでしょう。
でも、
初対面の私にはそれはわかりませんね。
人間関係の7割は、第一印象で決まるそうでし、
たしかに第一印象は大事ですね。
その点だけから見ると、
申し訳ないけれど私は、
「この人の家族にはなりたくないな」
と正直に思ってしまったのでありました。
それは単に食べ方というだけのことではなくて、
(やむおえない事情がないのであればという条件付きで考えると)
きっとこの男性には
誰も注意をしてくれる人がいなかった
あるいは、
注意をされても受け入れる聞く耳がなかった
のかと見えてしまうわけです。
どちらにしても、
周囲の人との人間関係が豊かであれば、
こうはならないはずだよな・・・
と、妄想ではありますが、
見えてしまったのでありました。
・・・
気分よく食べれないので
早くこの場から立ち去ろうと早々に食事を済ませて、
席から立ち上がって出口に向かい始めた瞬間、
・
・
・
こんどは別のテーブルにいたやはり男性客が
レンゲを使わずにスープを
まるでうどんの汁でも飲むように
「ズ、ズ、ズゥーーー」と
大きな音を立てて飲みはじめたのでありました。
・・・
いやはや他人に対する無関心は、
社会のマナーを崩壊させるようであります。
たかが食事の場面から、そんな壮大な学びを得たのでした。
人が言ってくれる話は耳が痛い話でも、
できるだけ素直に聞いてみたほうがいいですし、
それ以前の問題として、
言ってもらえる存在であることは大切ですね。
しかし、
こんなことを言っている私自身はどうかというと、
結局、注意する適当な言葉も見つからず、
そのまま店を出てきてしまったわけですから、
もしかしたら彼らと同じ、無関心な人間なのかもしれません。
「他人の言動を見て心がささくれ立つときは、自分の言動を見直すべきタイミング」
なのかもしれませんね。
・・・
なぜかいまこれを書きながら、
子供だった頃、うちの父親がいつもスープを
ズルズル音を立てながら飲んでいた姿が思い出されました。
<おしらせ>
「他人の話を聞いているようで、
実はそのとき動いてしまう自分の心の動きを
どうコントロールするかが課題だ。」
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