カウンセリングの流れ①クライアントの流れ(~本当のカウンセリングがはじまるまで)

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いつもありがとうございます。
ナッツがヤバイ、岩松正史です。

人間を型通りにはめて見てはいけないけど
カウンセリングによくある展開の構造くらいは
知っておいた方が相談は受けやすくなります。

相談全体の構造とそれぞれの構成要素の意味を
わかっていることで見立てをあやまることなく
効果的なカウンセリングを行うことが出来ます。

相談の流れを7つのステップにまとめてみました。
今回は、それぞれがどのような段階であるのか説明をします。

1.状況説明
2.問題発生
3.感情吐露
4.自省
5.無力、困惑、あきらめ
6.非現実的な目標設定
7.自分の心を傾聴しはじめる(※本当のカウンセリングのはじまり)

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1.状況説明
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「こんな人がいて」「こんな出来事があった」と悩みとなる出来事が発生するまでの事情説明の時期。
状況説明は問題の本質である気持ちの話題の導入でしかない。

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2.問題発生
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ここでいう問題とは「事柄的問題(状況説明)」のことではない。
その事柄がクライアントにとってどのような「心理的問題」になっているか。
心理的問題の中身を会話の端々に感情語を交えて語りはじめる。

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3.感情吐露
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怒り、不満、驚き、「なんで!」など問題に対する感情が出てくる。
抱えている心理的問題について様々な場面を引用しながら、様々な感情語をつかって吐露していく。
※感情語=直接的な感情表現+意味や価値を表す表現

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4.自省(うまく対処できない自分 すれば、できればいいけど)
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状況も感情も理解されたと潜在意識が感じると自分をふり返りはじめる。
「本当はこうしたいけれどできない」「この部分をちゃんとやりたいけど」「周囲がちゃんとしてくれれば私もできるんだけど」のように「出来ればいいけど」「やるべきなんだけど」「相手がしてくれたら私もできるんだけど」と事柄と相反する気持ち、葛藤の表現が増える。

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5.壁の再確認
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自省しながらまた壁を再確認する。
無力、困惑、あきらめ(どうしていいか分からない)現実を反芻(はんすう)する。
「(けれども)どうしてよいか分からない」「(けれども)どうにもできない」「(けれども)どうしようもない」というように、いまの自分の無力を訴え、困惑の中にいること、あきらめざるを得ない感覚の中にいることを積極的に表現する。

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6.非現実的な目標設定(第三者基準の目標設定)
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このクライアントが抱えている問題の主訴がまさに明らかになる、関わり方をもっとも間違ってはいけない場面。
クライアントは無力、困惑、あきらめの中にずっと自分を置いておくことを好まないので、自分の苦しみを自分ではコントロールできない第三者や外の対象物への配慮や、アプローチの必要性を訴えはじめる。
あるいはそう簡単にできるはずがない無理な課題を自分に課すことで、あたかもそれが実現できれば現状がマシになっていくと考えたがる。たとえば「上司に怒られないようにする」「できるだけ相手の機嫌を取る」「自分の心の安定を保つようにする」「なにがあっても明るく振る舞うことにする」「気にしないようにする」「そんな話は無視する」など。

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7.自分の心の傾聴を始める
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人は問題が起きると出来ない自分を見つめ(見つけ)「出来るようにならなければいけない」という改善向上思考によくとらわれる。
「改善、向上で解決しようとする」思考がまさにその人が悩まざるを得ない問題の根本原因になっているがそのことには気づかない。
聴き手が非現実的な目標設定をしたくなっているクライアントに対して改善するよう指摘するのではなく、本当にそれがあなたが楽になっていくことなのか気にかける受容的な態度で傾聴をしていると、次第にクライアント自身が自分に対して受容的な態度を取りはじめる。
どうすればいいのかを考えるのではなく、何が自分にとって楽なのかを自分の内面を見つめ始める。
つまり自分への傾聴を始め、本当のカウンセリングが始まる(セルフカウンセリング)。

今回は、カウンセリングにおいてクライアントがどのように進んでいくかの流れの解説でした。

次回は、それぞれの段階で今度は聴き手(カウンセラー)は
どのように接し何をするのかを解説します。

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<<編集後記>>

おとといから大阪に来ています。

最近のマイブームはミックスナッツです。

アーモンド、カシューナッツ、くるみ、マカダミアナッツ
無塩で素焼きの素朴な味のものを好んで食べます。

最初は何気なく一度買っただけでしたが、
買いはじめてみるとスーパーやコンビニに行くと
ほんとうにたくさんの種類のミックスナッツがあることに気がつきました。

似たようなものもたくさんある中から
今日はどれを試そうか選ぶのが楽しみです。

一週間で2、3袋は食べるので
食べ過ぎかもしれませんが(汗)

最近ポテトチップなどのスナックを食べなくなったので
それに比べればナッツのほうがいいかなと
思うのであります。

どこでも出に入る手軽さも魅力です。

考えてみるとミックスナッツなんて
昔からずっとあったはずなのに
いまま食べようと思ったこともありませんでした。

ときどき朝の散歩に行ったときに
24時間営業のドラッグストアーでミックスナッツを買い
食べながら散歩をしていて思うのは、

自分に必要なものというのは
新しいものだから決していいわけではなくて、
前から自分の身近にあるものの中に
必要なものはすでにあるのではないかと
思ったりするのであります。

ミックスナックらからさえも
人生を学ぶことが出来る岩松でした(笑)

大阪の天気は晴、
この3日間冷蔵庫不要の寒さです。

体調を崩さないように張り切ってまいりましょう。

今日もいい一日をお過ごし下さい!


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■傾聴の参考になる動画
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→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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