カウンセリングの流れ②カウンセラーの関わり方

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いつもありがとうございます。
冷蔵庫に牛乳が8本入っている、岩松正史です。

前回「カウンセリングの流れ①クライアントの流れ(~本当のカウンセリングがはじまるまで)」
ということで、カウンセリングにおけるクライエントの変化の流れによくある
ひとつのパターンを説明しました。

相談の流れを7つのステップ。

1.状況説明
2.問題発生
3.感情吐露
4.自省
5.無力、困惑、あきらめ
6.非現実的な目標設定
7.自分の心を傾聴しはじめる(※本当のカウンセリングのはじまり)

今回は、それぞれの段階にカウンセラーはどう関わればよいかの解説です。
前回をご覧になっていない方は、前回とあわせてごらんください。

▼前回のBLOG
http://bit.ly/3bpDc9a

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1.状況説明
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カウンセラーは事柄にとらわれ過ぎず気持ちの話が自由にできるよう余計な話はふらず「聴き手自分が深まるように」傾聴に徹する。

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2.問題発生
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気持ちのワードをしっかり受け止めるための気持ちのワードのくり返しを中心に、相手の感情に深く近づいていく。
※気持ちのワード=直接的な感情表現+意味や価値を表す表現

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3.感情吐露
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気持ちのワードの応答から、それらが持つ意味を理解し、伝え返して話者の感情、意味、価値を共有していく。
ちゃんと関わればカタルシスの効果が最高に得られる時期。
状況説明(1)に戻るような事柄の声かけをしてしまうと深まらなくなり、表面的な話題がグルグル回り始めてしまうので注意。

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4.自省
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出来ない思いや葛藤そのものを過不足なく受け止める。
プラスの想いのほうに引きずられない。
「けど(できない)」の先にある思いを大切が大事。
この段階で反省する前向きな姿が見えたと喜んで、前に進めてはいけない。

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5.壁の再確認
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自省をする姿を見て「前向きな要素が見てた」と喜んではいけない。
「自省をしても現実は変えられない」クライエントはまさにその壁を再度思い知っているに過ぎない。
「出来る(ようになりたい)」「やるべき(ことをしたい)」「しゅういがちゃんとしてくれるように(したい)」とポジティブな部分に食いつかない。
たとえば、やりたい想いと、出来ない思いがあったら、主に後半(この場合出来ない思い)のほうをしっかりと受け止める。
自省して願望があるようにみえるその内容を実現しようとして課題設定すると見誤る。
この時期は前に進めようとせず、無力、困惑、あきらせざるを得ない心情により深い共感をもって一緒に漂う。

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6.非現実的な目標設定
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経験が浅いカウンセラーはすぐにポジティブにしたがるため、問題の本質である「ネガティブ」を受け止め切らず、過ぎにポジティブ転換しようとする。
ネガティブの中に「こんな事でもやしてみたらいいのかな・・・」くらいのポジティブな発言が少しでも見えると「クライアントが前向きに取り組み始めようとしている」と間違って捉え、話者が語っている内容を実現する「方法」を課題として設定しようとして墓穴を掘る。
話者がいま自分に設定しようとしてる方法こそが無効だからこそいま悩み、いま相談に来ているのだということを理解しないといけない。
もしそのような方向性が本当に正しい(可能)のであれば、話者はわざわざあなたに相談などに来ず、自分ですでに実行している。
この時期に語られる内容は、対話の中で話者が気づいたことではなく、すでに潜在意識の中で何度も検討し「不可能」という結論を導き終えていることを語っているに過ぎないと考える方が妥当。
この場面で必要なのは、一緒にそこに向かう方法を考えることではない。
「無理なことを自分に期待したくなるほど行き詰っている」「どうにもならないほど困っている」ことを理解する。
そして「それはあなたにとって簡単にできることではないのではないか?」という風に「現実的な疑念」をもって問いかける。
問題とはクライアントが感じている絶望感そのもののことだから、絶望感を共有していないカウンセラーはつまり問題を理解していない。
だからクライアントが非現実的な目標を検討し始め(たように見え)ても、そんな方法は「絶対に無理」「今のあなたにはできない」ことを確定し、「あなたはここに至るまでもうすでに十分努力している」ことを感覚的に理解し、一緒に心理的な壁の前に立ちつくし徹底的に絶望感を共有する。

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7.自分の心の傾聴を始める
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ジェンドリンの研究によれば、うまくいったカウンセリングには4つの共通点を見出すことが出来た。
(1)(クライエントの)話し方がゆっくりになる
(2)話すストーンが低くなる
(3)カウンセラーのほうを見ない時間が増える
(4)自分に触れる回数が増える

これがまさに自分の心を傾聴している望ましいカウンセリングの状態。
絶望の中に一緒に漂っていると、クライアントが二人でいるけれど一人に慣れる状態、あるいは一人だけれど独りぼっちではない状態になり自己洞察を始める。
自分への受容と共感がはじまり、それが深くなればなるほど、話者にとって意味ある本当の気づきが生まれそれは、行動よりもむしろとらえ方の違いとして話者を楽にしはじめる。
そして与えられた安っぽい気付きではなく、自らの中から生まれる深い本当の意味ある気づきがあり、とらえ方が変わり、話者は自分に必要な選択を理解し始める。
聴き手はその様子にじっくり寄りそい、言わんとしている意味と全体のニュアンスをしっかり受け止めているために、話者の自己洞察を出来る限り邪魔しないように、でもしっかりと深いレベルでそばにいられるように、必要があれば伝え返しをし、お互いの感覚的な理解を深めていく。
それをつづけることで、クライエントはさらに深く自分を傾聴する。

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ここまでが、前回説明したクライアントの変化の流れです。

傾聴で聴き切るならここまでできれば十分、いや十二分です。

でも、実際に面談はここでいきなり終わらず、クロージング(終了)までが一つのカウンセリングになります。

カウンセラー自身の選択によりクロー刃部までの流れは変わるでしょう。

でも何もサンプルがないと自力でクロージングを決めるのは
ムズカシイという人もいるかもしれません。

そこで次回は、本当の自分の心を傾聴し始める本当のカウンセリング(7)から
終了までの流れの一例をご紹介します。

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<<編集後記>>

むかしから息子が牛乳好きです。

すごいスピードで飲むのですが、
牛乳はあまり日持ちがしないので
切らさないようにするには工夫をしないといけません。

そこでわが家では常温保存できる牛乳を常備しています。

大阿蘇
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某有名喫茶店でもこれと同じ牛乳を
カフェラテにい使っています。

日持ちするのはお店にとってもうれしいですね。

数カ月もちます。
スーパーだと5軒に1軒くらいは置いてあります。

わが家の近所のスーパーでは
普通の牛乳とほぼ変わらない値段です。

もともとは、東日本大震災のときに
牛乳から放射が検出されたことから
南産の牛乳が欲しくて買いはじめたのがきっかけでした。

ですからもう8年以上愛飲しています。
(私はあまりのみませんが)

常温保存できる牛乳を3,4本在庫しておいて
普通の牛乳を1、2本冷蔵庫に入れてあります。

牛乳はなくなると買いに行くのが面倒なので
補充しているのですが先日
在庫を見ずになんとなく買ってしまい
冷蔵庫と合わせてぎゅうにゅが8本になってしまいました(苦笑)

それでも賞味期限前にきっと息子が全部飲んでくれるはず
それよりも冷蔵庫と倉庫が牛乳だらけなのが問題ですが(汗)

今日は大阪傾聴サポーター講座最終日です。

今日もいい一日をお過ごし下さい!


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■傾聴の参考になる動画
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→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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