手が止まったら足を動かして考える

定期的に原稿の執筆を頼まれることがあります。

テーマも内容も、基本的には

大体自由に書くことを任されることが多いのですが、

いつでも自由ということでもありません。

テーマ、雰囲気、語調・・・

依頼元の出版社さんの希望に合わせて、

書き方を変えることが求められることもあります。

出版物にはコンセプトがあるわけですから、

一番よく分かっているのは出版社さんからの

要望にできるだけこたえるのは当然ですね。

普段の自分とは違い言われたように書くことで、

自分のその後の表現力の幅も広がっていくので

とても良い勉強になります。

以前、年間で任されていた執筆は、

まさに自由には書けないものでした。

他の原稿であれば、

2時間もあれば十分2000文字くらい書けるものが、

その原稿を書くときはいつも、

何倍も時間がかかりました。

テーマ選びから、結論、書き方まで非常に悩むからです。

正直言って書くとスケジュールを決めてある日の前日は、

少々気が重たいのでした。

ある日、書いていたらやっぱり

初期の構成の段階から筆が止まってしまいまして。

2回、3回と仕切り直して0からやり直したのですが

方向性を確定できないままもう2時間が立っていました。

途中気分転換にお菓子をつまみながら

お茶を飲んだりもしたのですが、

なかなかアイディアが固まりません。

一瞬、楽な方法で書いて開き直ってしまおうか・・・

という悪い考えも頭をよぎりますが、

書く以上は自分に負けたくないという気持ちもあります。

そんな葛藤もありつつ、

でも、

机に向かって一生懸命考えれば考えるほど、

思考は停止していくように感じたのでした。

・・・

いかがでしょうか?

書き上げなければいけなかったり、

作り上げなければいけないのに

思考が止まってしまいなかなか前に進まない

そんな経験はありますか?

そんなときどんな風に対応すると効果がありましたか?

人それぞれいろんな方法をお持ちでしょうが、

私は、そんな行き詰ったときには

原稿を書くのをあきらめて手を止めて

歩きに出る

ことにしています。

その原稿を書いていた時も、

近くのコンビニでコーヒーを買い、

片手にちながら事務所の周りをぐるっと歩きまわって

いろいろ考えました。

すると面白いものです。

いきなりドンピシャの答えは出なくても、

部屋に閉じこもって座って考えている時とは

まったく違った方向に、思考が開けていくのです。

開ける・・・というか、

溶けていく

感じでしょうかね。

今までと違った一つの切り口が見つかるだけで、

そこから新しい展開がぱっと広がってくれたりします。

その時もおかげさまで締め切りを守ることができたのでした。

歩くことと思考には何か良い関係があるようですね。

ネットでちょっと調べてみたら

いくつか研究結果を見つけることができました。

ご興味ある方は、

「歩きながら考えると発想がでやすい」

などで検索してみてください。

自分のペースで歩くことは、

新しい何かを発想するのに効果的だろう

ということが分かりました。

しかし一方で、

複数の情報の関連性を考えて

特定の答えを導き出すような思考をするには

歩くことは逆効果な側面もあるようです。

その時の目的にあった方法を選ぶ必要がありそうですね。

どちらにしても、

一つの場所にとらわれすぎると、

視野が狭くなり志向が固まるんですね。

「手がとまったら、意図的に足を動してみる。」

よかったら試してみてください。

<おしらせ>

視野を広げようと思っても、
自分の枠がどこにあるのかもよくわからないものです。

それにせっかく視野を広げるために歩くなら、
同じ場所をぐるぐる回るより
視野を広げてくれそうな場所に向かって
歩くほうがいいかもしれません。

思考力を開く脳の使い方を学ぶ方法を知るために
飯田橋に向かって歩いてきませんか?
(もちろん電車も使って)

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