「話が聴けない」唯一の理由

「なぜ話が聞けないのか?」

「すぐ口をはさみたくなるのか?」

「反論したくなるのか?」

私なりに考えた結論をひとことで言ってしまえば

「自己肯定感が低いから」

につきます。

「話を聞ききったら負けだ」

と感じるから言いたくなるのです。

もし、最後まで相手の話を聞いても、

「何の問題ものない」

と心底思うなら当然、最後まで聞くでしょう。

聞ききってしまったら、

「自分の存在が否定される」

と感じる。

もっと直接的な表現をするなら、

「負けた」

と感じるから口をはさみたくなるのです。

ところが、

口を挟むときは、

「あなたの話を聞いてしまうと、身に危険を感じます」

と素直に認められないから、

自分の感情の問題を正直に話すかわりに、

問題を相手に投射して

「お前が間違っている」

「あなたのため」

「私が正しい」

「私の話を聞け」

ということになるのでしょう。

人の話をさえぎっていいたくなるのは

自信のなさ、自己肯定感の低さが主な原因です。

・・・

最近では研修で傾聴を本気取り入れる

企業が増えてきています。

昔は問題解決思考的なアプローチに

完全に押されていたのを思うと

必要性が認められはじめたのはうれしいですね。

研修の要望でよくいただくのが

傾聴の正しい知識とロールプレイによる練習

についての学習です。

たしかにそれも大事です。

でも前述のとおり

話を聞けない主な理由が自己肯定感の低さからくる、

自己主張したい欲求だとしたら

はたして自分が話すことを禁止するような

スキルの練習だけでは聴けるように

ならないでしょう。

聴き手自身の感情の問題をとりあつかわないと。

でもそういう研修をする講師もまた

少ないのが現実ですね。

聴く人自身の心のありかたを知り、

その取扱い方を知らなければ、

形だけの傾聴しかできません。

そして形だけの表面的な傾聴は、

「話してはいけない」

と禁止をし抑圧を生みだします。

そして抑圧はストレスになり必ず最後は、

脳のリバウンドを引き起こしておわります。

「しばらく言わずに我慢していたけれど、最後は爆発してしまった・・・」

という話はしょっちゅう耳にします。

もし聞き上手を本当に目指すなら

聴き手自身が感情との付き合い方を知ることが

一番の近道であり唯一の方法ではないでしょうか。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「言いたくなる気持ちはどこからくるのだろう?」

傾聴はうつ病など職場のメンタルケアや予防として

現場スタッフに期待されるスキルですが、

「我慢」「頑張る」という思考そのものが、

メンタル不調をつくる原因そのもであります。

いまある常識から変えていかないと

問題が連鎖するばかりで解説しにくいですね。

傾聴はやり方と同時に、あり方が問われます。

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