「食べたいものない?」
春休みで留守番をしている
来月、小学6年生になる娘にメールをした。
返ってきた答えを見て驚いた。
「鮭とば」。
「オヤジかよ!」
と心の中で突っ込みを入れつつ、
仕事帰りに最寄り駅前のスーパーに寄った。
鮭とばは半生だから、
常温だとあまり日持ちがしない。
きっと鮮魚売り場にあるだろうと推察し、
鮮魚売り場に向かった。
でも、探しても見つからない。
こういう時は尋ねるのが一番と
鮮魚売り場にいた、
アルバイト店員に声をかけた。
「鮭とば、ありますか?」
大学生くらい見える、その男性アルバイト店員の
頭の上に一瞬「?」マークが浮かんだのが見えた。
鮭とばが、わからないようだ。
それでも若い店員は
「訊いてきます。ちょっとお待ちください」
と言って、バックヤードに消えていった。
「訊きに行かなきゃいけないくらいなら、きっとこの店にはないだろう」
と半分あきらめた。
店員のうしろ姿を見送った瞬間、
急にある発想が湧き上がってきた。
「そういえば、駅の反対側にあるスーパーに最近行ってないな・・・」
私は、見かけはもちろん男だが、
中身は週一回はスーパーに買い出しに出かける
「主夫」でもある。
スーパー巡りが大好きだ。
無性に駅向こうのスーパーに行きたくなった。
次の瞬間こう願った。
「どうか、この店には鮭とばがありませんように!(願)」
心はすでに、駅の反対側に向かっていた。
戻ってき店員は案の定、
「ない」と言った。
それを聞いて安心した。
楽しみに心を躍らせながら、
少し早足で、駅向こうのスーパーに向かった。
慣れないスーパーは買い物はしづらい。
でも、見ている分には楽しいものだ。
駅向かいのスーパーにやってきた私は、
普段よくいく店にはない物を見て楽しみながら、
また、鮮魚売り場に向かった。
そこで年配の店員を見つけて尋ねた。
「鮭とば、ありますか?」
年配の店員は即答で
「いま取り扱いがありません」
と言った。
でも、私はがっかりしなかった。
なぜなら、私の手の中には、
すでにいつもの店では買うことができない
珍しいお菓子と、珍しいドリップコーヒーが
しっかりと握られていたからだ。
・・・
鮭とばがないから、不幸なのではない。
目的地が変わっても、幸せになれる。
目的が変わっても、幸せになれる。
幸不幸は自分で決めることも、変えることもできる。
これは一つの教訓といえる。
人生には、何かの目的を達したいと思ったときに、
うまくできない時が必ずある。
その時は、
目的地や目的を変えてみるのも、いいということだ。
目的地や目的が変われば、
それに対するとらえ方と感情が変わる。
一つの目的にこだわり、留まり
別の幸せを手に入れるチャンスを断つこと、
自分不幸に陥れることで、もったいない。
自分で自分を幸せにしよう。
そのためには、
いつも自分が幸せと感じられる方向に、
足を踏み出し、行動するクセをつけることだ。
そして、
そんな風に自分を自分で幸せ出来る人というのは、
自分の幸せをいつも優先させようとしている人だけ。
さて、あなた、
自分の幸せを優先できていますか?
自分が幸せになることを
「甘え」とか「わがまま」と呼んで、
断罪していませんか?
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「自分を生かすも殺すも、自分次第」
帰宅して娘に「鮭とばなかった」といったら、
特に気にしている様子もなく「あ、そう」でおしまいだった。
気にしているのは、いつも自分だけかもしれません。
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