心は言葉に表れている。
久しぶりにそれを実感した。
傾聴の講座でも学校でも、
私が直接カウンセリングをしてるところを
長時間、受講生に見せる場面はあまりない。
伝えること、やってもらうことが多い。
でも年に数回、時間があるときに
ミニセッションをやって見せることが、ときどきある。
先日の講座もそうだった。
実際のクライエント役を立てて、
30分ほどのセッションをした。
セッションが終わったあと、
観察していた受講者から質問が来た。
「先生はクライエントにいくつか「質問」をしていましたが、どういう質問をするか、どうやって決めているのですか?」
面談中の自分を思い出しながら、
質問への答えを一生懸命、心に問いかけてみた。
そして、気づいたまま伝えた。
「質問は決めていません。・・・というか、質問をしようと思って聴いていません。ただ相手を支えようと思いながら一生懸命聴いていると、ふと訊こうと思うことが湧き上がり、質問する事もあるというだけです。意識は質問より『一生懸命、支持しよう!』ですね。」
そういった瞬間、
受講者が自分のノートを見て驚いた。
「先生・・・、2か月前に全く同じこといってますね(笑)」。
目をやると確かに2か月前、
「質問しようとするのではなく、支持しようとするのが大事」
と書かれていたノートが確かにあり、
グルグルと赤い丸で囲まれていた。
そんなことを自分が言った
記憶は残っていない。
書いた本人も覚えていなかった。
でも、書いてあるのだから言ったのだろう。
自分としてはただ、いまここで
起きたことを見つめて話しただけなのに、
2か月前と同じ思いで、今日もいる自分がいた。
「どんな気持ちでいるのか?」
「何を大切に生きているのか?」
自分の中にある思いでも、
いちいちそれを、毎日
気にしながら生きている人はいない。
自分の中にあっても、
自分で気づくことは困難だ。
でもこうやって、
過去を振り返って見せてもらうと
確かにそのような思いが
あることが明らかになる。
傾聴の「くり返し」「要約」の技術と
同じだなと思った。
偶然ではあるが・・・。
また、ノートではあるが・・・。
自分の想いをくり返してもらって、
確かに私は、質問より支持を大事にしている
自分であることを改めて確信できたのだった。
そして、受講生の脳にももきっと、
支持が大事という言葉が
くり返せば、くり返すほど、より深く刻まれていくことだろう。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「確かに心は言葉に表れている」
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