夢の押し売りをしない

「夢をもとう」と他人に言うことほど、おかしなことはない。

そもそも夢は「持つ」もとではなく「見る」もの。

夢を「見れれば」、その時点で

勝手に夢を「もった」ことになる。

「夢をもとう」いうことの何がおかしいかといえば、

まず、もし「夢をもとう」と勧めるならば、

夢のもちかたを具体的に示してあげなければ、

ただの精神論になってしまう。

方法がわからなければ、人は自分を変えることはできない。

具体的方法が示されない、精神論ほど、

わかったようでわからない、厄介なものはない。

・・・

夢は他人からもとうと勧めるものではない。

自分の中で勝手に「見える」だけのもの。

夢を「もってしまっている状態」になるかどうかは、

「いまは満たされていないものが満たされる」

未来に対する「理想の状態」があるかないかで決まる。

すでにいま100%満たされているしている人は、

夢を持つことはできない。

満たされていない感覚が、夢のもとになる。

でも、理想の状態があるだけでは、夢にはならない。

もう一つ条件がある。

それは、理想の状態に対して、

「何か自分が取り組めそうなことがあるのではないか?」

と、自分が行動を起こせる

可能性を模索し始めたとき、初めて「夢」になる。

「理想の状態になったらいいなぁ」

といいながら、

自分では何もする気がなければ、それは夢とは言わない。

「世界平和が夢です」

というだけの人がいてもそれは夢とは呼べない。

世界平和に対して、何かしたい

行動があってはじめて夢と呼べる。

・・・

夢とは、大きくても、小さくても

手が届くかわからない未来に対して

行動ができるのではないかと思いたくなる欲求。

行動への欲求がわけば、

夢は自動的に「もてて」しまう。

まとめると

つぎの2つの条件のどちらかを

満たしたとき夢がない状態といえる。

・未来に対する理想の状態がない

・理想はあっても、行動を起こそうと思う願望がない

あわよくば、行動を起こしてやろうという

行動への願望がないただの理想は、絵空事。

口ばかり動かして、体を動かそうとしない人は

夢を持っている「つもり」になって、自分に酔いたいだけ。

(あなたの周りにも、理想が高そうなことを言って、実は何もしないという人はいませんか?)

・・・

欲求がない人に向かって、

「欲求を持ちなさい」

などどと言っても意味がないことは容易に想像できるだろう。

「夢を持ちなさい」

というのも、それとまったく同じ。。

夢は感情と直結している。

感情は自分の中らだけ湧き出てくるもの。

他人からの指示で変えることなどできない。

もし感情を動かしないといわれて自由自在にできるなら、

気持ちが沈んでいる人に向かって

「楽しい感情で生きなさい」

と、命令すれば、

メンタルヘルスの問題など発生しない。

変えられるはずがないものに対して

「変えたらいいよ」なんて言うのは、

迷惑な役立たずのアドバイスでしなかい。

いや、アドバイスになっていない。

・・・

もし自分で夢を「持ちたい」と思うなら、

できるか?できないか?

大きいか?小さいか?は関係なしに

社会あるいは自分について将来

「こういう状態になっていたなぁ」

というものがあるか?

自分の中の理想像を探そう。

ただし、そのとき

「他人がこうなっていたらいいなぁ」

という理想だけは注意が必要。

自分の希望を他人に押し付けてはいけない。

他人に変化を望むなら、まず

その他人自信の希望が叶い、

「他人が喜んでいる姿」

がまず先にありき。

そして他人が喜んでいる、その姿を見て

自分が喜ぶという順番でなければ、動機が不純となる。

他人をただ、自分の希望を叶えるための

道具として変化を求めてはいけない。

それは自分の夢ではなく、

他人に自分の夢をかなえさせようと楽をしているだけ。

理想像が他人に迷惑をかける

独りよがりになっていないか一度チェックしよう。

そして、その理想について、

自分が初めて見ようと思うことがあれば、

それはもう、大きくても小さくても、立派な夢。

・・・

夢に向かって行動を起こせば、

そこには、困難な「壁」が出てくる。

つまり夢を持ついうことは自ら

「困難を買って出よう」とうい意思表示でもある。

困難以上の喜びや期待があると感じれば、

人は自動的に困難をとりにいく。

まとめると、

・夢を持つとは、苦労を買いに行くことであり、苦労を買いに行く自分に期待すること。

・夢を持つとは、行動を起こす意思表示であり決断

夢は持てない人にとって、このハードルは結構高く感じる。

だから安易に「夢をもとう」などと

他人に言ってはいけない。

もし誰かに夢をもって欲しいなら、

自分がいくつになっても夢を叶えた姿を見せるか、

夢を追いかけている姿を見せるしかない。

それとて、そうすれば必ず相手が夢を持ってくれるとは限らない。

(過去と他人は変えられない)

あなたの姿を見て相手が感動すれば、勝手に夢をもつし、

感動しなければ、夢を持たない自由がその人にはある。

夢の押し売りはやめよう。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「夢は自分の中にだけあればいい」

もし誰かに夢を持ってほしいと強く願うなら、

他人を変えたくなる、自分の気持ちは何か?

自分の中を見つめてみよう。

他人を変えたくなる理由は、

必ずあなたの心の中にあります。

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