「なのに」が人をつらくする

最近、学校の教員による

不祥事のニュースが多く目についたので、

Facebookに

「そろそろ職業教員を先生と呼ぶのはやめてあげたほうがいいのではないか?」

という投稿を書きました。

そうしたら、現役の先生から

「頑張っている先生もいるので、ひとくくりにしてみないでください」

とご指摘をいただきまして。

頑張っている先生から見れば、

ひとくくりにしてみられるのは

たしかに心外だったのでしょうね。

私自身はどういうつもりで

その投稿をしたかといいますと、

先生というか肩書のために、

できもしないことを周囲から期待されて

苦しんでいる先生をむしろ

開放していあげたほうがいいと思っているわけです。

職業先生に人格者であることを

求めるのはかわいそうだ思っています。

先生が子供たちを傷つけるような行為は許せません。

でも世の中には、先生に限らず暴力的な親もいれば

他人を傷つけるサラリーマンもいるのに

そちらはニュースにならず

先生だからニュースになる。

同じ人間なのにこれはきついよなと。

「先生=立派な人」

という思いが確かに私の中にもありますが、

それはいい意味でも悪い意味でも

美しき過去の幻想ではないでしょうか。

もちろん立派な先生もいますし、

立派でない先生もいます。

でもそれは先生でもサラリーマンでも

同じことであります。

少なくとも現代の先生は、

立派であることを追及しているというよりは、

日々の業務が忙しすぎますし、

人格を磨いているほどの時間的な余裕も

心の余裕がないというのが現状ではないでしょうか。

それに職業教員の皆さんに与えられる仕事は

学習要綱の内容を伝えるということと

学校運営に必要な仕事をこなすことが主であります。

これもまた、先生に限らず、

サラリーマンも一緒ですけれども…。

先生が立派であってほしいと願う気持ちはありますが。

「肩書に人格を求めるのは無理がある」

というのが私の考えです。

先生でなくても、大人全員が立派でないと

子供たちの未来が危ういと思いますし、

残念ながら、私も年齢的には大人ですが、

私自身、自分が立派ではないことを知っています。

(みなさんは立派ですか???)

自分ができていないことを、

肩書を理由に他人に求めるのも

何か違うよなと思うのです。

世の中にはいろいろな肩書があります。

先生、お医者さん、政治家、上司、社長、

仕事にまつわるものもあれば、

親、子供、学生、お兄(姉)ちゃん、夫妻、

のように家の中の肩書もあります。

肩書はそれを本人が役割として自覚すると、

どう立ち振る舞えばいいのかわかるので

一つの行動指針として役立ちます。

何事も役割がわからないと

何をしていいかわからないですからね。

でも、

他人から肩書で見られると

できない要求の視線で見られ責められたりしますし、

逆に他人を肩書で見ると

自分が持つ肩書に対するイメージとのぎゃっぷから

相手に腹をが立てたりして

あまりいいことはありません。

「先生なのに」

「お医者さんなのに」

「政治家なのに」

「上司なのに」

「親なのに」

「学生なのに」

 ・
 ・
 ・

肩書に「なのに」をつけると、

自分の期待と他人が違った時に

相手を責める道具になってしまいます。

そして、

「なのに」のあとにはかならず

「~すべき」「~こうあるべき」

と「べき思考」が来ます。

肩書がある人は何かすごい人だと

思いたくなる気持ちわからいますけれども

どうも私が人生の中で会ってきた肩書がある人たちは、

立派な人もいるけれど、立派でない人もいある。

良くも悪くもただの人、

というのが現実であります。

(自分も含め)

肩書にありもしない能力を期待すると、

妬み、恨み、怒り・・・

人間関係に角が立ちますね。

いい意味で肩書に期待しないほうが

お互いに気が楽かなと思うのです。

いかかでしょうか?

これをお読みいただいているあなたは

肩書で自分を見て苦しくなったり、

あるいは、

肩書で他人をこうあるべきとみて、

よからぬ感情が芽生えた経験はありますか?

実力主義といわれる世の中ですが、

日本人はいまだに肩書が好きですよね。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「人は人であるだけで、肩書は人格を保証しない。」

もし心理カウンセラーという肩書を持つ人が

「自分は心理カウンセラーだから」

と肩書を自分で見た瞬間、

肩書からものをいうようになり、

解決できもしない問題に、

しったかぶりをして、

適当にアドバイスをしてしまったりするので危険です。

・・・数年前までの、私自身のことでした(反省)。

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