先日、講師業をしている人達が集まる
勉強会に参加してきました。
その前の日に大きな仕事を終えたばかりで、
翌日はまた自分が開催する講座があるので、
「話を聞くだけだから楽でいいなぁ」
なんて軽いノリで参加したのでしたが…。
実際いって見ると、ただ話を聞いているだけでなく、
その場で講師の先生が話した短い話の内容を、
数分間で要点をまとめて脳にインプットして、
ペアになった相手に説明する
という演習を朝から夕方まで
延々と繰り返したのでした。
気楽に参加したつもりが、
なんだか前の日の大きな仕事よりも、
疲れた感じです(笑)。
でも大変は大変だったのですが、
その演習をやりながら思ったことは、
「結構できる」
自分がいたことに気づいたことでした。
自信になりましたね。
私も一応は、傾聴やスピーチ講座をしてている
言葉の専門家のつもりでおりますから、
やるぞ!と頭のスイッチを切り替えた瞬間に、
与えられた課題に向かう集中状態ができ、
実際に脳に入れ、
口に出せたのは快感でありました。
その時の講師の先生は5年も前から
私をよく知ってくださっている方です。
10人以上いる受講生の中から、
名前を挙げてほめてくださったのも
うれしかったですね。
疲れはしましたけれども少しは前より
「成長したのかな?」
と思えた瞬間でした。
・・・
そんな体験をもとに帰宅してから
いつものごとくWebの辞書で
「成長」を調べてみました。
すると、
一般的には
「肉体が大きくなること」
をあらわすようですが、
語源や言葉の意味を深堀しているサイトで
以下のような表現を見つけました。
「伝導性のある環境の過程を通じて、進歩し、展開し、または発展する」
なるほど。
話し方。聴き方。
これらのスキルはまさに
「伝導性」がありますね。
そして、それを長年指導してくださっている方から
ほめてくれたということは
「進歩し、発展した」
と言ってよさそうですね。
納得したのでありました。
そしてこんどは私なりに
「自分にとっての成長とはなんだろう?」
と自分の中の成長の定義を創作してみました。
これは辞書には載らない独りよがりな解釈でありますが、
ちょっとご紹介しますと、
成長とは・・・
①それが起きる「まえ」と「あと」の状態の両方を知っていて、そこに肉体的または精神的な「変化」があること。
②その変化について、自分自身あるいは、自分より目上の人(だと思っている)が、「よい変化」であると評価していること。
③評価が他の人からのものであった場合、その評価を、自分自身が採用し、認めること。
・・・
いかがでしょうか?
小難しくてよく分からないかもしれませんね(笑)。
少し例を挙げてかみくだいて言い直しますと・・・
たとえば、
わが子を見ていて感じる成長は、
「生まれたばかりの時はお人形さんくらいの大きさしかなかったのが、今ではダイニングテーブルの高さ(70cm)をこえた」
とか
「話せなかった言葉が、話せるようになった」
とか、
「持てなかった箸を、つかるようになった」
とか。
「できなかった」「足りなかった」時分を知っているからこそ、
成長を感じられるわけです。
そして、
今回私のように、
他の人からそれを褒められて
成長を感じることもあるでしょうし
他人から言われなくても、
自分でその変化を感じることもあるでしょう。
また、
小さな子供が自分から「成長した」
などとと思うことはなくても、
それを見ながら親だけが勝手に
「成長したな」と思っているケースもあるわけです。
繰り返しになりますがこのように、
前と後の状態があり、
そこに変化があり、
他人か自分がその変化をよきものとして認めて
はじめて成長といえるのではないでしょうか。
逆をいえば他の人がいくら
「成長したね」
と言ってもらっても、
「いやぁ、それほどでも・・・」
と謙遜し、不採用にしてしまえば、
成長はない。
もしくは価値が半減してしまいます。
成長は「よき変化」ですから、
受け取らないのはもったいないですね。
他の人から認められた時は、
遠慮せずそのまま受け取ったほうが得です。
また、
自分では成長したのではと思っているのに、
他人は評価してくれないというケースもあります。
そのときは、
自分の中でよき変化を少しでも感じたのですから、
「成長したな」と認めてあげればよいのではないでしょうか。
・・・
私は昔のうまくできなかった頃の自分を
とてもよく知っているので、
今回、講師の先生からほめられたことを
素直に受け入れられましたし、
足りない部分はまだあるにせよ、
できるようになった自分の成長は、
自分が一番しっかりと
認めてあげられたいと思うのでありました。
これをお読みいただいてるあなたは
自分の成長を認めてあげた瞬間は
いつどんなことについてでしょうか?
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「成長したかどうかは、自分で決めることもできる!」
そしてこれを書きながら思うのは、
話し方の変化だけでなく、
他の人からの評価を素直に受け入れられるようになった
そのこと自体が、
私にとって昔とは違う大きな
成長のような気がします。
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